「アルコール燃料」の版間の差分

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→‎燃料としてのアルコール: 独自研究除去、脚注化
→‎メタノール: 独自研究、原油価格低下で合わなくなった記述除去、
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もちろん、ガソリン代替燃料という観点からみれば、メタノールは、天然ガス、石炭あるいは酸素製鉄排ガスからも低コストで大量に製造可能である点でエタノールよりも優れている。また、その毒性や揮発性もガソリンと比較すれば大きな問題とはいえない。さらに、バイオマスからメタンを効率的に生産することが可能になったり、メタノールを効率的に生産できる微生物が発見されるなど、バイオマスからのメタノール生産が実用化されれば、メタノールも[[バイオ燃料]]として脚光を浴びる可能性がある。
 
近年の[[原油価格]]の急激な上昇よって代替エネルギーの導入が急務になっている注目されたが、コスト競争力でもっとも優れているのは、CNG(圧縮天然ガス)とメタノールであるといわれる。石油は中東地区に偏在しているが、天然ガスはシベリアに(中東の石油埋蔵量全体に匹敵するほど)膨大な埋蔵量があり、また世界各地に膨大な量の[[メタンハイドレート]]が存在するため、OPECの価格支配力を弱めるためにも、メタノールやCNGの自動車燃料への導入の必要性は高い。コスト競争力の面では廃糖蜜利用など廃品利用の製造工程でない限り醸造エタノールはメタノールより高価につくために、現時点でエタノールを推進すれば価格差分は国家が補助金/減税で負担せねばならなくなり財政赤字に悪影響を及ぼすという意見もある。
エタノール醸造コストが安価か、メタノール製造コストが安価なのかは慎重な検討を要するといえよう(つまり、メタノールを使用しつつ、浮いた資金で砂漠の緑化・穀物生産をしたほうが安価で食糧増産に役立つかもしれない)。
 
なお日本ではメタノールとガソリンの混合燃料の実用化試験が先行しており1980年代から行われて、成功を収めている。しかし研究推進母体が石油連盟であり、石油精製各社はメタノール製造設備を持っていないこともあって大規模な流通に至っていない。