「アルコール燃料」の版間の差分

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かつて「農業による燃料アルコール生産は豊かな[[土壌|土]]と[[水]]で耕作できる土地を相当規模必要とする。それゆえ西欧のように人口密度が高く産業化された地域では選択肢としてそれほど有効ではない」といわれてきた。仮に、[[ドイツ]]全土をサトウキビ大農園で覆い尽くしたとしても、ドイツの現在のエネルギー需要(燃料と電気を含む)の半分ほどしか供給できない。また、比較的高額で売れる穀物/嗜好品作物の生産が可能な程の降雨量のある農地で(面積当り収量の極端に多いパーム油は例外として)エネルギー作物を栽培することは必ずしも適切とはいえない
 
2016年現在[[地球環境産業技術研究機構]]が実用化開発中のRITEバイオプロセス<ref> [http://www.rite.or.jp/news/events/pdf/bio-poster-kakushin2013.pdfRITEバイオプロセスの概要]地球環境産業技術研究機構</ref><ref>[http://www.rite.or.jp/results/today/pdf/RT2016_bio_j.pdf  バイオ研究グループ・バイオリファイナリー生産技術開発及び実用化開発に向けた取り組み]地球環境産業技術研究機構 2016年</ref>等によって[[セルロシック・エタノール]]が経済的に生産できるようになると、[[海藻]]・[[トウモロコシ]][[茎]]・[[スイッチグラス]]・[[間伐材]]などエタノール製造材料の幅が大幅に広がる可能性がある。地球全体で見ると広大な砂漠/半砂漠が荒地として未利用であり、そのようなところでは広大な土地が安価に利用できる代わりに、水コストが重要である。[[スイッチグラス]]や[[サボテン]]など乾燥に強い植物を乾燥地で栽培してエネルギーエタノール増産が可能になりつつあるといわれる。
 
また、藻類は耕地1haあたりの油収量が数十tに及ぶものがあり、農地を必要としない海藻からのエタノール製造も検討されている。