「光電管」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
[[File:Fotozellephototubes.jpg|thumb|二種類の光電管]]
[[File:Phototube_from_the_1940s.jpg|thumb|1940年代の光電管]]
 
'''光電管'''(こうでんかん、{{lang-en-short|Phototube}})は、[[光電効果]]を利用して[[光エネルギー]]を電気エネルギーに変換する光検出用[[電子管]]で、高真空(または[[不活性気体|不活性ガス]]入り)のガラス容器中に、光電[[カソード|陰極]] (Photocathode) と[[アノード|陽極]] (Anode) を設けた構造を基本とする。光電陰極(-)と陽極(+)間に電圧を与え、光電陰極に光を入射し、陽極から信号電流を取り出して使用する。光電面には[[仕事関数]]の小さい[[アルカリ金属]]が用いられる。
[[File:44 Vakuum Fotozelle.svg|thumb|回路図記号]]
==動作原理==
光電管は光電効果によって動作します。入ってきた光子は光電陰極に衝突して表面から電子を放出させ陽極に衝突させます。したがって出力される電流は入射光子の周波数と強度に依存します。光電子増倍管とは異なり、増幅は行われないため、回路に流れる電流は通常、数マイクロアンペアの低い電圧です。<ref>{{cite web |url=http://www.du.edu/~etuttle/electron/elect30.htm |title=Electronics 30 - Phototubes |author=J.B. Calvert |publisher=[[University of Denver]] |accessdate =2002-01-16 }}</ref>
 
光電管が敏感に反応する光の波長範囲は、カソードに使用される材料に依存します。セシウムとアンチモンカソードは感度が赤色に強く紫外領域に弱くなります。酸化銀とセシウムは、赤外線から赤色の光に最も敏感に反応します、基本的に青色への感度は低い。
 
==用途==
現代では半導体に置き換わって使われなくなっているが、真空管回路の入力装置として広く活用されていた。
*映画フイルムの光学式[[サウンドトラック]]の読み取り。
*[[ファクシミリ]]のスキャナーの読み取り。
 
== 関連項目 ==
* [[光電子増倍管]]
* [[真空管]]
 
{{Commonscat|Phototubes}}
 
{{Electronic components|state=collapsed}}