「正書法」の版間の差分

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'''正書法'''(せいしょほう、{{lang-en-short|orthography}})は、言語を[[文字]]で正しく記述する際のルールの集合のことである。「正書法」を示す[[英]]{{en|orthography}}は、[[ギリシア語綴り字|綴り]]の{{el|ορθός}}(orthosを一意化する<ref>例えば「正しい」)と{{el|γραφή}}(graphe英語では「書くこアメリカ」)から来ている。現在イギリスは、[[綴り字|綴り]]が違う少数の単語(例 defenseとdefence, centerとcentre)を除き[[句読点]]など個々[[約物]]単語打ち方、[[大文綴り|綴り]]・[[小文字]]の使い分けなども含んだ意味となっは現代ではほぼ1語1通りに統一されている。正書法は[[タイポグラフィ]]とは別個のものである</ref>
 
現在では、[[綴り字|綴り]]、[[句読点]]などの[[約物]]の打ち方、[[大文字]]・[[小文字]]の使い分けなども含んだ意味となっている。<!--正書法は[[タイポグラフィ]]とは別個のものである。
[[言語学]]的に見て、言語のあらゆる側面と関連があり、一概にまとめることは不可能である。-->
 
「正書法」を示す[[英語]]の{{en|orthography}}は、[[ギリシア語]]の{{el|ορθός}}(orthos、「正しい」)と{{el|γραφή}}(graphe、「書くこと」)から来ている。
[[表音文字]]を用いている英語やフランス語などのつづりにも文字と発音のギャップはある(このギャップが大きい正書法は「深い正書法」(deep orthography)と呼ばれる)。[[ジョージ・バーナード・ショー]]が[[ghoti]]でfishと同じように発音すべきだと皮肉ったのは、ghでlaughの[f]、oでwomenの[i]、tiでnationの[∫]の音を表すからである。ただし英語では、アメリカとイギリスでつづりが違う少数の単語(例 defenseとdefence, centerとcentre)を除き、個々の単語のつづりは現代ではほぼ1語1通りに統一されている。[[スペイン語]]、[[イタリア語]]、[[トルコ語]]、[[フィンランド語]]などはつづりと発音のギャップが少ない正書法(「浅い[透明な/[[音素]]的な]正書法」(shallow[transparent/phonemic] orthography)を持っている。
 
== 綴りと発音の関係 ==
国によっては(または、言語によっては)、正書法について議論する公的な組織を持っていることもある。また、[[人工言語]]などの場合は、文字と発音のギャップが可能な限り無いようにデザインされることもある。
さらに同一の発音を可能な限り同一の[[綴り字|綴り]]となるように規則を整理し([[綴り字]]を改良し)、単語依存性を減らす取り組みが歴史的に各国で行われてきた。[[表音文字]]を用いていても、実際には、一つの発音が一種類の[[綴り字|綴り]]として現されるとは限らないことが、この背景にある。
 
この発音と[[綴り字|綴り]]とのギャップが大きい正書法は、「深い正書法」(deep orthography)と呼ばれる)。英語<ref>[[ジョージ・バーナード・ショー]]が[[ghoti]]でfishと同じように発音すべきだと皮肉ったのは、ghでlaughの[f]、oでwomenの[i]、tiでnationの[∫]の音を表すからである。</ref>やフランス語などがこれに当たる。
 
これに対し、[[スペイン語]]、[[イタリア語]]、[[トルコ語]]、[[フィンランド語]]などは[[綴り字|綴り]]と発音のギャップが少ない正書法(「浅い[透明な/[[音素]]的な]正書法」(shallow[transparent/phonemic] orthography)を持っている。また[[人工言語]]では可能な限りギャップが無いようにデザインされることが多い。
 
国によっては(または、言語によっては)、正書法について議論する公的な組織を持ち、発音と[[綴り字|綴り]]の関係を規則化・明文化することが見られる。また[[綴り字]]改良運動も見られる。英語では歴史的にこのような動きは見られなかったが、アメリカでは[[綴り字]]改良運動が行われた。
 
== 日本語と正書法 ==
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{{未検証|date=2019年5月|section=1}}
{{出典の明記|date=2019年5月|section=1}}
日本語では明治時代以降、[[言文一致]]が進んだ。
 
一般論として日本語には、規範はいくつもあるが「唯一の正書法」といったようなものは無い。