「ピダハン語」の版間の差分

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日本では2012年に[[ダニエル・エヴェレット]]『ピダハン &mdash; 「言語本能」を超える文化と世界観』([[みすず書房]]) が翻訳され<ref>原題は"DON'T SLEEP, THERE ARE SNAKES"となっていて「おやすみ」の意味だという。訳者によれば「ピダハンの人々は夜になったからといってまとまった時間熟睡してしまうわけではないらしいから、深更別れを告げるとき、油断するなよ、と警告し合うのだろう」という。</ref>、2014年8月16日には[[日本放送協会|NHK]]Eテレで「地球ドラマチック」「ピダハン 謎の言語を操るアマゾンの民」が放送されて、知られるようになった。この番組によれば、ピダハン語の文法には、'''[[再帰]]が無い'''という言語学的に驚くべき特徴があり(別に節を設けて説明する)、また過去も未来も(文法に、過去形や未来形といったものが)無い。そのため彼らは「将来への不安も過去の後悔もなく」現在に生きているから幸福なのだという。またその言語学的特徴は、[[サピア=ウォーフの仮説]]に新たな視点を与える可能性といった、論争を呼ぶような要素が様々に含まれているといった主張がマスコミを通じて語られ、大きな注目を集めている、などといった扱いがされ、一般の間でそういった点が話題となった。
 
しかし以上のような説について他のほとんどの言語学者は、ピダハン語の文法にそのような特徴がありそれが既存の言語学を覆すようなものであるという前提の時点でそれを認めていない<ref>[https://www.edge.org/conversation/recursion-and-human-thought RECURSION AND HUMAN THOUGHT | Edge.org]</ref>。そのため、「既存の言語学を覆す」必要があるかどうか、というような議論は(前述のようなマスコミが作った印象とは全く異なり)必要だと考えられるに至っていない
 
ピダハン族の間で現地調査した言語学者が極めて少なく<ref>NHK「ピダハン 謎の言語を操るアマゾンの民」によれば、ダニエル・エヴェレットと元妻と、前任の伝道師の3人だけだという。</ref>、ブラジルの[[国立インディオ財団]]({{lang|pt|FUNAI}})が現地への立ち入りやピダハン族との接触を厳しく制限している事もあり、この言語を習得する難しさもまた論争を起こす一因となっている。