「阿保剛」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
-{{BLP unsourced|date=2019-03-05}}(インタビューをもとに加筆)
タグ: 2017年版ソースエディター
1行目:
{{存命人物の出典明記|date=2020年11月}}
{{BLP unsourced|date=2019-03-05}}
'''阿保 剛'''(あぼ たけし)は、[[日本]]の[[ゲームミュージック|ゲーム音楽]][[作曲家]]。
[[スタークラフト (ゲーム会社)|スタークラフト]]、[[KID (ゲームブランド)|KID]]、[[5pb.#旧株式会社5pb.|5pb.]](現株式会社[[MAGES.]])という3つの会社の作品の音楽を手掛けたことで知られている。
 
== 経歴 ==
1992年より[[スタークラフト (ゲーム会社)|スタークラフト]]のサウンドスタッフとして活動を開始する。
=== スタークラフト入社まで===
1995年に[[KID (ゲームブランド)|KID]]へ移籍し、同社が発売した多数の[[恋愛アドベンチャーゲーム]]の音楽、効果音を担当した。<ref>{{Cite web|url=http://5pb.jp/records/sp/kid/special/interview/|title=スペシャル座談会|publisher=阿保剛KID作品集シリーズ特設サイト|accessdate=2020-09-29}}</ref>
幼少期、[[学研]]の学習雑誌の付録としてついてきた様々な音に変化する電子機器をきっかけに、電子音に興味を持つ<ref name="4Gamer.net20201124">{{Cite interview|title=音色にこだわり,ゲームに寄り添う音楽を作り続ける。「阿保剛KID作品集」発売記念インタビュー|url=https://www.4gamer.net/games/035/G003502/20201111048/|website=www.4gamer.net,Aetas|accessdate=2020-11-24|date=2020-11-24|interviewer=箭本進一 |subject=阿保剛}}</ref>。
また、多彩な音色やメロディを持つパソコンゲームや[[ファミリーコンピュータ]]に興味を抱き、それらの作品のメロディを口ずさむこともあった{{R|4Gamer.net20201124}}。
加えて、彼は[[イエロー・マジック・オーケストラ]]を好んでおり、彼らの音楽が電子音の組み合わせであることを知って以降は、自分もこのような音楽を作りたいと考え、家にあった小さな鍵盤でYMOごっこをすることもあった{{R|4Gamer.net20201124}}。
さらに、彼は電気屋の店頭においてあるデモ用のパソコンに雑誌のサンプルプログラムを打ち込んで演奏することもあり、店員の手ほどきをうけながらプログラミングを学んだ{{R|4Gamer.net20201124}}。
 
シャープの[[X1 (コンピュータ)|X1G]]というパソコンを親に買って貰った後は、シューティングゲームやツールなどを作成したが、ゲームに音楽が欲しいと考え、雑誌に掲載されていた他作品のBGMからフレーズを引用するなどの工夫を重ねた{{R|4Gamer.net20201124}}。
さらにその後、彼は[[X68000]]を購入し、ゲーム作りに没頭する中、自作のゲームをゲーム会社に持ち込むことを思いつき、[[スタークラフト (ゲーム会社)|スタークラフト]]へ応募し、プログラマ兼サウンドとして採用される{{R|4Gamer.net20201124}}。
 
=== スタークラフト入社後 ===
阿保のスタークラフトでの初仕事は[[スーパーファミコン]]用ソフトのデバッグだった。
使ったことのない[[PC-9801]]を会社から支給された阿保は、独学で環境を構築していき、自由に作曲ができるようになった{{R|4Gamer.net20201124}}。
また、デバッグの傍ら、阿保はサウンドチップの説明書を読みながら、音色の作り方やサウンドドライバの使い方を学んでいった{{R|4Gamer.net20201124}}。
ある日、阿保は、自身の作曲能力を知った人物からスーパーファミコン用ゲームの参加とサウンドへの専任を命じられる{{R|4Gamer.net20201124}}。
 
=== KIDへの移籍~5pb.時代 ===
1995年に[[KID (ゲームブランド)|KID]]へ移籍し、同社が発売した多数の[[恋愛アドベンチャーゲーム]]の音楽、効果音を担当した。<ref>{{Cite webR|url=http://5pb.jp/records/sp/kid/special/interview/|title=スペシャル座談会|publisher=阿保剛KID作品集シリーズ特設サイト|accessdate=2020-09-295pb20200820}}</ref>
その楽曲数は毎年100曲前後に上った。
2006年12月にKIDが倒産した後、株式会社[[5pb.#旧株式会社5pb.|5pb.]](現株式会社[[MAGES.]])に入社、同社の音楽関連の活動に携わる。
 
2020年10月から3か月にわたり、KID時代の作品のサウンドトラックを集めた「阿保剛KID作品集」が配信専用で販売される予定である<ref>{{Cite press release|title=KIDブランド9作品のサントラが“阿保剛KID作品集”として配信。特設サイトの公開も|url=https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20200925116/|website=www.4gamer.net|accessdate=2020-09-26|date=2020-09-26|publisher=5pb.}}</ref>。
「作品集」に収録されている作品群は、いずれも内蔵音源で構成されていることからハイレゾできないため、配信という形が取られた{{R|5pb20200820}}。
 
== 作風など ==
* ピアノの音色を多用するスタイルを取っている{{R|4Gamer.net20201124}}。また、[[ゲームミュージック]]としては珍しく、1曲あたりの演奏時間が比較的長め(3~4分)の作品が多い。
* 海外のポップスやダンスミュージックの影響を色濃く受けていることを認めており、たとえば『Memories Off』の音楽は[[マッシヴ・アタック]]などからインスピレーションを得ている{{R|5pb20200820}}。
* 音楽制作ソフトはPropellerhead社のReasonおよび[[ヤマハ]]のCubaseを愛用。近年のプレイステーション2作品では、Reasonで制作したものをストリーミングで演奏しているものがほとんどである。
* 作曲のペースはかなり速いらしく、KID時代に作曲した数は毎年100曲前後に上った。また、作曲だけでなく編曲や打ち込み、効果音までを一手に担う。
*阿保は曲の作り方が作品によって異なると2020年の座談会の中で話しており、スタッフから具体的な指示を受けることもあれば、シナリオを直接提案することもあるとしている{{R|5pb20200820}}。また指定がなくても、日常風景やキャラクターのテーマやキーワードから連想して作ることもあったと振り返っている。一方で、楽器の演奏はしないため、アドリブには時間がかかるとしている{{R|5pb20200820}}。
 
21 ⟶ 37行目:
* 大変な自動車好きであり、しばしば一般参加の出来るカートレースに参加している。
* 音楽制作には他の多くの作曲家と同じく[[Macintosh]]を愛用している。
* ホンダ・プレリュードの愛好家でもある。<ref>{{Cite webR|url=http://5pb.jp/records/sp/kid/special/interview/|title=スペシャル座談会|publisher=阿保剛KID作品集シリーズ特設サイト|accessdate=2020-09-295pb20200820}}</ref>
 
== 参加作品 ==