「ドイツワイン」の版間の差分
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以下、ドイツワインの公的分類を格の低いものから順に示す。
* '''ターフェルヴァイン''' ({{de|Tafelwein}}) - 日常消費用のワインで、ドイツ産のワインを使用しなくとも名乗ることができる。ドイツ産のものは、「ドイチャー・ターフェルヴァイン」({{de|Deutscher Tafelwein}}) と呼ばれる。
* '''ラントヴァイン''' ({{de|Landwein}}) - 1982年に設けられた分類で、「地酒」
* '''クヴァリテーツヴァイン・ベシュティムター・アンバウゲビート''' ({{de|Qualitätswein bestimmter Anbaugebiet}}、'''QbA''') - 「特定産地で製造された上質ワイン」という意味で、単に「クヴァリテーツヴァイン」({{de|Qualitätswein}})とも呼ばれる。ドイツワインの公的分類では上から2番目の格付けとなる。このQbAまでは[[補糖]]を行うことができる。
* '''プレディカーツヴァイン''' ({{de|Prädikatswein}}) - 「肩書き付きワイン」という意味。2007年7月までの旧称は「クヴァリテーツヴァイン・ミット・プレディカート」 ({{de|Qualitätswein mit Prädikat}}、'''QmP'''、「肩書き付き上質ワイン」という意味)。ドイツワインの公的分類では最高位にあたる。以下の6つの「肩書き」({{de|Prädikat}})に細分されるが、「アイスヴァイン」を除いて原料葡萄果汁の[[ショ糖濃度|糖度]]によって分けられ、糖度が高いほど高級とされる。QmPでは補糖は認められていない。
# '''[[カビネット]]''' ({{de|Kabinett}}) - QmPの中では最も糖度の低い葡萄から作られる。
# '''シュペートレーゼ''' ({{de|Spätlese}}) - 「遅摘み」の意味で、カビネットよりも原料果汁の糖度が高い。
# '''アウスレーゼ''' ({{de|Auslese}}) - 「房を選
# '''ベーレンアウスレーゼ''' ({{de|Beerenauslese}}、BA) - 「粒を選
# '''トロッケンベーレンアウスレーゼ''' ({{de|Trockenbeerenauslese}}、TBA) - 名称は「乾いた果粒を
# '''アイスヴァイン''' ({{de|Eiswein}}) - 樹になったまま、自然に凍結した状態の果実から造られる。[[ワイン#特殊な製法のワイン]]を参照。
クヴァリテーツヴァイン(BbA)以上の等級については、公的検定番号 (Amtliche Prüfungsnummer、略称 A.P.-Nr.)がラベルに明示される。
あるワイン生産者(とくに生産者組合(Winzergenossenschaft))が自ら所有する畑と生産設備でブドウを栽培・収穫し、ワイン醸造・瓶詰めまでを一貫して行った場合には、生産者により瓶詰めされたこと(Erzeugerabfüllung)をラベルに明示できる。ワイン生産者が単独で一貫生産を行い、対象のブドウ畑を遅くとも収穫年の1月1日以降管理していること、そして製造責任者がワイン醸造の専門教育を修了しているという条件を満たしている場合には、特定の農場において一貫して生産・瓶詰めされたこと(Gutsabfüllung)を示すことが認められる。ある事業者が他者の生産によるブドウを購入してワインを醸造・瓶詰めした場合、また他者が生産したワインを瓶詰めした場合には、こうした生産者表示の対象外となる。
「ドイツワインは甘口が多く料理に合わない」というイメージを払拭するために、近年のドイツは辛口ワインの表示に力を入れている。2000年には上質辛口ワインの品質等級に「クラシック」、さらに厳しい品質条件をクリアする「セレクション」のカテゴリーが設けられた。また同じく2000年に、ドイツ高級ワイン生産者連盟(VDP)及びその地区組織が、以下の高級辛口・甘口ワインの標章を設けた。
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