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加えて[[エスペランティスト]]たちは、新しく登場した事物や概念、[[外来語]]を表すために、さまざまな新語を取り入れた。たとえば1934年発行の "Plena Vortaro" は7,004項目(ほぼ語根)からなるが、2005年発行の "La Nova Plena Ilustrita Vortaro" は1万6,780項目からなる<ref>"La Nova Plena Ilustrita Vortaro"(2005年、Sennacieca Asocio Tutmonda)、前書き</ref>。これらはそのまま使うのではなく、可能な限りエスペラントの造語法などに従った形で取り込まれている。たとえば、コンピュータ (computer) は{{lang|eo|''komputilo''}}(コンプティーロ)といった具合である(道具を意味する接尾辞 {{lang|eo|''-il-''}} を使っている)。これにより、テレビやウェブやWindowsやMacなど、ザメンホフの時代には存在しなかった事物も自由に表現できるようになっている。たとえば、「CD-ROMの中のbinというフォルダにあるボールペンのアイコンをダブルクリックするとウィンドウズにワープロのプログラムやファイル、フォントなどがインストールされます。このときインターネットに自動的にアクセスするので、通信を許可するようにファイアウォールを設定してください。」といった文章も、現代のエスペラントでは表現できるのである。
新語の導入はエスペランティストなら誰でも提案することができ、最終的には一種の「競争原理」を勝ち抜いてもっとも頻繁に使われるようになったものが受け入れられる。たとえば「コンピュータ」に関しても、''komputatoro''、''komputero'' などさまざまな提案が行われた<
新語はどんなものでも受け入れられるとは限らない。たとえば「安い」を意味する新語 {{lang|eo|''ĉipa''}}(チーパ・英語の cheap に由来)は、長たらしい {{lang|eo|''malmultekosta''}}(マルムルテコスタ:{{lang|eo|''mal/multe/kost/a''}}=「(反対)・多く・費用・(形容詞)」)に代わるものとして造られたが、あまり使われていない。
=== 最初の世界大会以降 ===
[[1905年]]以降、[[世界エスペラント大会]]は2つの[[世界大戦]]の間を除き、毎年開催されている。
[[1920年代]]、[[国際連盟]]の[[作業言語]]にエスペラントを加えようという動きがあった。イギリスの[[ロバート・セシル (初代セシル・オブ・チェルウッド子爵)|ロバート・セシル]]や日本の[[新渡戸稲造]]をはじめ10人の各国代表者が賛同したが、フランスの代表者[[ガブリエル・アノトー]]の激しい反対にあい、実現しなかった。[[フランス語]]は[[英語]]に[[国際補助語|国際語]]の地位を脅かされつつあり、エスペラントを新たな脅威とみなしていたためである。
エスペラントを[[公用語]]としている国は存在しない。20世紀初頭には、ベルギーとドイツの国境付近に存在した中立地帯[[モレネ]]の公用語をエスペラントにする案が提案されたこともある。[[1968年]]に[[アドリア海]]上に[[石油プラットフォーム]]に似た人工島をつくって独立宣言した[[ミクロネーション|自称国家]]である[[ローズ島共和国]]はエスペラントを公用語として採用したが、翌年にはイタリア海軍により爆破され消滅した。[[非政府組織]]、特にエスペラント関係団体などでは作業語として使われている。もっとも大きいエスペラントの組織、[[世界エスペラント協会]](UEA)は、[[非政府組織|NGO]]のひとつとして[[国際連合|国連]]と[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]と協力関係にある。
UEAにおいて日本を代表する国別団体として、[[1919年]]に設立され、1926年に財団法人化された[[日本エスペラント協会]](JEI)が活動している。
=== 派生言語 ===
{{main|エスペラントアルファベット}}
エスペラントの[[アルファベット]]は[[:eo:Alfabetoj|alfabeto]](アルファベート)と呼ばれ、[[ラテン文字]]アルファベットに[[サーカムフレックス]]つきアルファベット {{lang|eo|ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ}} と[[ブレーヴェ]]つきアルファベット {{lang|eo|ŭ}} を加えた28文字を使用する(ただし、{{lang|eo|ĥ}} は k に置き換えられる傾向にあ
{{エスペラントアルファベット}}
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