「不凍液」の版間の差分

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== 概説 ==
{{独自研究|section=1|date=2017年12月6日 (水) 02:25 (UTC)}}
冷却水が[[凍結]]すると、[[ラジエーター]]内の細管が破裂することがあるしてしまう。例えば[[水|真水]]は[[摂氏]]0度以下になると凍結し始め[[氷]]となる。真水が固体化すると体積が膨張してしまうため、真水を用いるとラジエーターなどの破裂につながる。よって、摂氏0度以下になる寒冷地では冷却水に真水を使用することは適さない。そこで、この冷却水を低温でも液体の状態を保つような、[[凝固点]]の低い不凍液に置き換えておく必要がある。
 
主成分は[[エチレングリコール]]であり、濃度によって耐低温性能を調節できる。[[エンジン]]用の不凍液は、[[錆]]を防ぐ[[防食剤]]や冷却効率を高める[[消泡剤]]など、他の機能を発揮する成分が含まれていることから、2〜3年程度を目安に定期交換することが一般的であったが、近年は新車時から10年間交換不要とするタイプに置き換わってきている<ref>{{Cite web |date= |url= https://www.kykk.jp/products/cat007/ス%ef%bd%b0パ%ef%bd%b0グレ%ef%bd%b0ド-ク%ef%bd%b0ラント-青-2/|title=スーパーグレード クーラント 青 |publisher= 古河薬品工業株式会社|accessdate=2018-10-20}}</ref>。なおエチレングリコールは[[毒性]]があることから、交換した廃液を[[河川]]や[[下水]]に流すことは禁物である<ref>{{Cite web |date= 2011年9月21日|url= https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/6970/faq/1965.html|title= 自動車の不凍液やバッテリー、エンジンオイルを下水道に流してもよいか|publisher= 横須賀市ホームページ|accessdate=2018-10-20}}</ref>(一部では毒性のない[[グリセリン]]も使用される)。
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{{Cite web |date= |url=https://lv.nissan.co.jp/LVCAR/NV350CARAVAN/PICKUP/price.html |title= NV350キャラバン 送迎タイプ|publisher= 日産自動車ホームページ|accessdate=2018-10-27}}</ref>。
 
エンジンの場合も暖房の場合も、濃度管理は適切に行う必要がある。エンジンでは濃度が高すぎると、高負荷時に[[オーバーヒート]]の原因になる。暖房でも、循環液を補充する際は、濃度が濃くなりすぎないように調整する必要がある。逆に[[精製など]]で薄めてしまうと、凍結や性能低下の原因になるため、説明書にしたがって補充することが好ましい。ただし、濃度が低い方が熱伝導率は高いため、夏季は濃度を低めてエンジンに使用するユーザーもいる。また、業務使用等で主に事業用ナンバープレートをつけた営業車の場合、車検・点検の間隔が短く交換サイクルも短いことが前提となっている場合は交換時に不凍液を入れた後は次回の交換まで精製水のみを補充していることが多々ある。
 
== 不凍液の色 ==