「間接選挙」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
10行目:
==== アメリカ合衆国 ====
{{main|アメリカ選挙人団}}
[[アメリカ合衆国憲法]]制定当初、普通選挙も一般的ではなく{{refnest|group="注釈"|当時、男子普通選挙が行われていたのは[[ニューヨーク州|ニューヨーク邦]]のみだった。}}[[アメリカ合衆国の州|邦(州)]]ごとに有権者資格が異なっていたことから{{sfn|西川|p=1976}}、[[アメリカ合衆国大統領選挙|合衆国大統領選挙]]では、各州の議会が選定する「選挙人」が[[大統領]]および副大統領を選挙する間接選挙が導入された。憲法起草時は、選挙人が自らの判断で投票先を選ぶ[[自由委任]]制度としての運用が想定されていた<ref group="注釈">憲法起草時、大統領は多数派の専制を牽制する存在として位置づけられていたため、その選定において民意をある程度遮断することが意図された。</ref>。しかし、早々に選挙は党派によって争われるものとなり、選挙人制度の実態は[[命令的委任]]となっていった{{sfn|待鳥|p=687}}。各州は投票する候補者をあらかじめ誓約した選挙人候補団に一般市民の有権者が投票(一般投票)する制度となっを導入し、二段階の間接選挙から一段階の間接選挙に変化した。さらには、正副大統領候補の名前と政党名のみが記された投票用紙を用いて選挙人団を選出するようになり、実態は[[命令的委任]]間接選挙制なっしては形式化している面もある。少数の選挙人が誓約を違えて投票することもあるが、そのことが最終結果を覆した例はない。ただし、一般投票での得票順位と選挙人獲得数順位が逆転することにより、一般投票最多得票の大統領候補が落選した例はある。
 
==== 議院内閣制の共和国 ====
38行目:
|author = 西川秀和
|year = 2016-1
|title = アメリカ人の物語22 憲法制定会議: 建国の父 ジョージ・ワシントン2 建国期のアメリカ(アメリカ合衆国憲法制定会議) (kindle版)
|publisher = 青史書店
|series = 歴史世界叢書
|asin = B01B3RRXNK
|ref = {{SfnRef|西川}}
}}
*{{Cite book|和書
|author = 待鳥聡史
|year = 2016-9
|title = アメリカ大統領制の現在~権限の弱さをどう乗り越えるか (kindle版)
|publisher = NHK出版
|series = NHKブックス
|asin = B01M0B9CQY
|ref = {{SfnRef|待鳥}}
}}