「カタカケフウチョウ」の版間の差分

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[[File:Cape presentation display of superb birds-of-paradise.jpg|300px|thumb|飾り羽を広げたカタカケフウチョウ。左が{{Snamei|Lophorina superba}}、右が{{Snamei|Lophorina niedda}}(種名はIrestedt et al. (2017)に準拠。後述。)]]
[[File:Lophorina superba -Papua New Guinea-4.jpg|thumb|木にとまっているオスの成鳥]]
オスの求愛行動は林床付近で倒木などの上で行われ<ref name="Gregory" />、initial display activityと呼ばれる比較的単純な動作と、high intensity displayと呼ばれる背後の飾り羽を広げる動作とに分けられる<ref name="Scholes">{{Cite journal|last1 = Scholes​ |first1= Edwin | last2= Laman |first2= Timothy G. |date = 2018 |title = Distinctive courtship phenotype of the Vogelkop Superb Bird-of-Paradise Lophorina niedda Mayr, 1930 confirms new species status |journal = [[PeerJ]] |doi =10.7717/peerj.4621 |pmid = 29682415}}</ref><ref name="Gregory" />。はじめにしばらく頭とくちばしを上に向けてメスを見つめながら身をかがめた姿勢をとり、続いて胸の青い羽を素早くひらつかせたり背後の飾り羽を前方に振ったりする動きを繰り返す<ref name="Gregory" /><ref name="arkive" />。こうしてメスがオスに近づいてくると次の段階に進み<ref name="Scholes" />、胸の青い羽を前に突き出して完全に広げ、飾り羽は頭上から胸の羽の先までを囲むように前方に向けて半円形に広げられる。さらに胸より下では飾り羽の羽毛が内側に向けて丸く広がり胴体とつながることで完全な黒い円(横長の楕円<ref name="Scholes" />)を描く<ref name="Gregory" />。このとき頭部と胸の青い羽によって笑った顔のような見た目になる<ref name="Scholes" />。オスはこの状態のままメスの周囲をはずむような動きで半円形か円形に回るダンスをする<ref name="Scholes" />。この間、翼を素早く動かしたことによるカチカチという音が発せられる<ref name="arkive" />。メスが翼を下げて服従的な姿勢をとり、くちばしをオスのくちばしに近づけて常にオスに正面を向けるようになるとつがいが成立する<ref name="Gregory" />。
 
なお[[ドベライ半島|フォーゲルコップ半島]]に生息する[[フォーゲルコップカタカケフウチョウ]]ではメスが降りてきてからもしばらく背後の飾り羽を完全に広げない、飾り羽が円でなく下が閉じていない三日月形になる、ダンスがはずむような動きでなく滑らかなどいくつかの違いが見られる<ref name="Gregory" /><ref name="Scholes" />。