「アメリカ合衆国商務省産業安全保障局」の版間の差分

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===エンティティ・リストの作成と管理===
産業安全保障局は、輸出管理規則(Export Administration Regulations, EAR)<ref>[https://www.bis.doc.gov/index.php/regulations/export-administration-regulations-ear Export Administration Regulations (EAR)] Bureau of Industry and Security</ref>に基づき[[安全保障]]上の脅威などを理由に、特定の外国企業、研究機関、個人等の名称をリスト化して公示し、リスト掲載先への輸出規制を行う。このリストは、エンティティ・リスト(禁輸措置対象リスト)と呼ばれる。違反してリスト該当者に輸出を行った場合、別途、ディナイド・パーソン・リスト(取引禁止顧客リスト)に掲載され、アメリカ国内における商取引が禁止される。対象は、日本を含むアメリカ国外の企業活動にも及び、迂回輸出を不可能にさせるなど厳しいものとなっている<ref>{{Cite web |date=2019-05-17 |url=https://toyokeizai.net/articles/-/282038 |title=日本にも及ぶ「ファーウェイ禁輸」全69社リスト |publisher=東洋経済オンライン |accessdate=2019-05-23}}</ref>。2019年5月、[[米中貿易戦争]]の際に世界最大の通信機器メーカーである[[中華人民共和国|中国]]の[[ファーウェイ]]がエンティティ・リスト入りした際<ref>[https://www.bis.doc.gov/index.php/documents/regulations-docs/2394-huawei-and-affiliates-entity-list-rule/file Addition of Entities to the Entity List] Vol. 84, No. 98, Federal Register, May 21, 2019</ref>には、ただちに[[グーグル]]、[[インテル]]、[[クアルコム]]、[[ザイリンクス]]、[[ブロードコム]]などがファーウェイとのビジネスを停止する表明を行うなど、リストの影響力の強さを見せつけた<ref>{{Cite web |date=2019-05-21 |url=https://jp.reuters.com/article/stock-us-close-0520-idJPKCN1SQ2AC |title=米国株式市場は下落、ファーウェイ規制がハイテク株の重しに |publisher=ロイター |accessdate=2019-05-21}}</ref>。また、[[人権]]侵害も理由にされることがあり、同年10月に[[人工知能|AI]]企業の[[センスタイム]]や[[監視カメラ]]世界最大手の[[ハイクビジョン]]など中国・[[香港]]の28法人がエンティティ・リスト入りし<ref>{{Cite web|title=ウイグル弾圧関与で中国28法人をブラックリストに 米商務省|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3248505|website=[[AFPBB]]|date=2019-10-08|accessdate=2019-10-08|language=ja|first=|last=}}</ref>、翌2020年12月には[[無人航空機|ドローン]]世界最大手の[[DJI]]などが同じ理由で追加された<ref>{{Cite news|title=ドローン最大手DJIが米商務省の禁輸リスト入り、[[無人航空機|ドローン]]による監視は人権侵害 |newspaper=[[TechCrunch]]|date=2020-12-19|url=https://jp.techcrunch.com/2020/12/19/2020-12-18-dji-added-to-commerce-department-entity-list/|accessdate=2020-12-22}}</ref>。
 
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