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== 開発 ==
[[ダグラス・エンゲルバート]]は空軍の支援で研究していた1959年から1960年にかけてそのコンセプトを発展させ、1962年にフレームワークを発表した。NLS<ref>{{Cite book|和書
| author= ハワード・ラインゴールド 著、栗田昭平 監訳、青木真美 訳
| title= 思考のための道具 異端の天才たちはコンピュータに何を求めたか?
| year=1988
| date=1988-8-10
| page= 258-259
| publisher=[[パーソナルメディア株式会社]]|isbn = 4-89362-035-5}}</ref>という奇妙な頭字語(本来なら OLS)は、システム発展の経緯の産物である。最初に使用したコンピュータは1人のユーザーしかサポートできなかった。1963年に使用した {{仮リンク|CDC 160A|en|CDC 160A}} の能力は非常に貧弱だった<ref name="work86">{{Cite journal|title= The Augmented Knowledge Workshop |date= June 1986 |work= Proceedings of the ACM Conference on The history of personal workstations |publisher= ACM |pages= |location= Palo Alto, California |author= Douglas C. Englebart |isbn= 0-89791-176-8 |doi= 10.1145/12178.12184 |url= http://www.dougengelbart.org/pubs/augment-101931.html |accessdate= 2011-04-20 }}</ref>。
 
場当たり的暫定措置として、チームはオフラインユーザーのためのシステムを開発した。これは、オンラインのワークステーションを使えないとき、コマンド列を[[紙テープ]]にパンチすることで文書の編集ができるようにしたものである。ここでいうオンライン・オフラインという語は通信回線がつながっているという今日的な意味とは異なり、計算機にリアルタイムに直接的にデータ入力することをオンライン、別の装置でパンチカードなどのメディアに書き込んでおいてから後で計算機に入力させようとする事をオフラインと呼んでいる。オフライン作業では視覚的[[フィードバック]]なしで作業しなければならないため、非常に使いにくいことは明白であった。不運なユーザーは頭の中でコマンドの効果を確認しなければならなかった。ある意味でUNIXのテキストエディタ [[ed (テキストエディタ)|ed]] に似ているとも言える。一方で、1960年代のオフィスの慣習にはマッチしていたとも言え、管理職は原稿に赤を入れて秘書に渡していた<ref>{{Cite web|title= Douglas Engelbart |work= Stanford and the Silicon Valley Oral History Interviews |publisher= [[スタンフォード大学|Stanford University]] |author= conducted by Judy Adams and Henry Low |url= http://www-sul.stanford.edu/depts/hasrg/histsci/ssvoral/engelbart/start1.html |accessdate= 2011-04-19 }}</ref>。