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元々は、[[ナイル川]]東岸のテーベ(現・[[ルクソール]])地方の大気の守護神、豊饒神である。その名前の通り、大気は不可視である。最初は重要な神と見做されなかった。
 
[[エジプト中王国|中王国]]時代[[エジプト第11王朝|第11王朝]]の[[メンチュヘテプ2世]]が[[テーベ]]を首都としてエジプトを再統一して以来、[[エジプト末期王朝|末期王朝]]時代の[[エジプト第30王朝|第30王朝]]までの1,700年余りにわたり、[[ラー]]神と一体化し、「'''[[アメン=ラー]]'''」としてエジプトの歴史・文明の中心に位置し、'''エジプトの神々の主'''とされた。ファラオも「アメンの子」と捉えられるようになり[[エジプト第12王朝|第12王朝]]の王アメン・エム・ハト、[[エジプト新王国|新王国]]時代[[エジプト第18王朝|第18王朝]]の王[[ツタンカーメン|トゥト・アンク・アメン]]など歴代の[[ファラオ]]の名にも含まれている。
 
新王国時代には、アメン神殿と祭司団は絶大な権力をふるい王権を脅かすほどになり、[[アメンホテプ4世]]はアマルナ改革を行ったが、彼の死後アメン信仰は復活し、この一時的反発を圧殺した。紀元前1080年頃には、テーベを中心に[[アメン大司祭国家]]と呼ばれる勢力に成長し、ファラオとエジプト国内を二分するまでになった。これは、エジプト王国と完全に別の国家という訳ではなかったが様々なところで王権と対立した。