「ボラジン」の版間の差分

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[[融点]] −58 ℃、[[沸点]] 55 ℃ の無色透明の[[液体]]で、乾燥した大気下では安定。[[水]]と反応して[[水素]]、[[アンモニア]]、[[ホウ酸]]を生じる。また光により、水素を放出しながら緩やかに重合する。また熱、[[アルコール]]および[[酸]]によっても分解される。引火点が −1.7 ℃ のため、引火しやすく危険。
 
ボラジンは、[[ベンゼン]]同様窒素とホウ素が3つずつ平面上に亀の甲(六角形)状に交互に配置した構造をとっており、[[炭素]]を含まなため、「'''無機ベンゼン'''」とも言われる。ホウ素の[[電子不足]]性と窒素の電子過剰性が補いあうのでベンゼンと等電子構造体であり、構造上安定とされていたが、実際には窒素とホウ素の[[炭素電気陰性度]]を含まないが違うため正六角形にはならず「'''無機ベンゼン'''」とも言われ上記のように不安定である。環上に異なる原子が存在していることから部分的なイオン性を示し、低[[誘電率]]を示す。
 
ボラジンには、下式のような共鳴構造が描かれる。