「CSX8888号暴走事故」の版間の差分

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===解決===
14時05分、8888号と同じ本線を逆方向から進行中だった貨物列車Q96号(機関車はSD40-2の8392号、勤続28年の機関士と長年コンビを組んでいる車掌が乗務中)に対し、「正面衝突を避けるため、一旦待避線に入り、貨車を切り離した上で待機。当該列車が本線を通過後、待線から本線に進入し、暴走る列車の後部に機関車を連結し、ブレーキをかけて止めるように」との指示が管制室からなされた。
 
指示通り待避線に進入して間もなく8888号が横の本線を通過、暴走列車を切り離追跡ていた機関士が待避線で待機へと駆けつける8888そこで、Q96が横貨車を切り離した上で本線を通過バックし、暴走する列車の部に機関車を連結してブレーキをかけて止めるという作戦を提案管制室も合意したため、最後の希望としてQ96号が8888号の追跡を行うことになった。待避線内ではQ96号は方向転換が出来ないため、100km/hで後退しながら追跡を開始した。後退運転で進行方向の状況が見えない機関士のために、車掌が機関車の後方(進行方向では前方)に無線機を持って立った<ref name="特命リサーチ200X" />。
 
100km/hで後退しながら追跡を開始したQ96号はケントンの急カーブまで残り時間7分の地点で、Q96号は追いついたが、スピードを緩めた場合引き離される恐れがあった。やむを得ず機関士は車掌にその旨を無線で伝えた後、そのままの速度で連結を試みた。列車の連結作業は通常時速10km/h程の徐行運転で行うため、その10倍近い速度で行った場合、連結器が破損するため可能性が高くまた車掌が衝撃で機関車から振り落とされる危険もあった。成功の可否が危ぶまれたが、Q96号は無事連結に成功し、車掌も振り落されることなく無事であった。
 
Q96号の機関士はダイナミックブレーキを使用し、8888号は減速して行った。列車の速度が11mph(約18km/h)まで落ちたところで、先回りしていた機関士が乗り移って8888号のスロットルを戻し、エンジンを停止。それに気づいたQ96号の機関士がブレーキを使用し、14時30分、事故現場から66マイル(約106km)離れたオハイオ州ケントンで列車は完全に停止した。脱線が確実視されていたケントンの急カーブまで、残りわずか2kmの地点であった。