「ゴジラ FINAL WARS」の版間の差分
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== 概要 ==
第3期ゴジラシリーズ(ミレニアムシリーズ)の第6作で、ゴジラ生誕50周年作品であり、ゴジラシリーズの最終作と銘打たれた{{efn|公開当時の東宝上層部からは、未来永劫ゴジラを作らないということではなく「現状の路線(ミレニアムシリーズ)はこれで最後」という趣旨の発言がなされている。2014年にはアメリカ制作作品の『[[GODZILLA ゴジラ]]』が公開され、2016年7月には本作から約12年ぶりとなる日本制作作品の『[[シン・ゴジラ]]』が公開された。}}。ゴジラ生誕50周年作品を作るに際し、2003年の早い時期から{{R|製作報告会見}}著名な小説家、漫画家なども招いて3本ほどの具体的な企画が作られた<ref>{{Cite web
本作の時代設定は公開年から近未来
歴代の人気怪獣総出演というのが売りの1つで、ゴジラを含めて『[[怪獣総進撃]]』を超える合計15体の怪獣のほか、[[轟天号]]や[[X星人]]も登場し、東宝特撮を総括する集大成となった。当時のゴジラ映画では珍しい人間側のアクションシーンが多く取り入れられたうえ、怪獣のアクションシーンも従来のゆっくりとした動きではなく、「戦うゴジラを描く」というコンセプトのもとで軽量化された[[着ぐるみ]]と[[ワイヤーアクション]]や[[コンピュータグラフィックス|CG]]を駆使したアグレッシヴな動きで表現されるなど、新たな試みがなされた{{Sfn|東宝特撮映画大全集|2012|p=284-287}}。製作の[[富山省吾]]は、本作のテーマを「ゴジラ愛」「怪獣愛」というものになるだろうという旨の発言をしている{{R|製作報告会見}}。
最終作と銘打った本作を製作するに際し、富山は本作を「これ以上の『ゴジラ』は作れない」という作品にするため{{R|さらば、ゴジラ!}}、「アメリカ映画に何のコンプレックスもない新しい世代のクリエイター」として怪獣映画は初となる[[北村龍平]]に監督を依頼した{{Sfn|東宝特撮映画大全集|2012|p=284-287}}。そのほか、[[寺田克也]]、[[韮沢靖]]、[[新川洋司]]、[[キース・エマーソン]]、[[カイル・クーパー]]などの新メンバーが加わり、製作費20億円、製作日数100日、史上初の4班(本編班、特撮A班、特撮B班、海外班)体制での撮影など、当時の歴代ゴジラ映画史上最大の規模で制作された。
『[[ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃]]』以来恒例となっていた劇場版『[[とっとこハム太郎 (アニメ)|とっとこハム太郎]]』との併映ではなく単独作品として公開され、上映時間もシリーズ最長の125分となっている。
本作品では全編に渡って[[日本語]]と[[英語]]、さらには[[中国語]]などの多数の言語が入り混じっているため、字幕版と日本語吹き替え版の2バージョンが存在する。劇場公開時は吹き替え版が採用されていたが、一部の劇場では「ワールドプレミア・ヴァージョン」として字幕版の上映が行われていた(ソフト版では両方とも視聴可能)。
ゴジラシリーズ唯一の[[ドルビーデジタル]]・サラウンドEX(6.1chサラウンド)作品でもある。
=== 興行・評価 ===
興行収入は12億6,000万円という結果となり、観客動員数も歴代ゴジラ28作品中ワースト3位の100万人にとどまり{{efn|平成ゴジラ映画作品の中で観客動員数が最少となった。}}、目標としていた「シリーズ観客動員数1億人」を達成することはできなかった{{efn|シリーズ観客動員数1億人は、2016年の『シン・ゴジラ』公開4日目で達成した<ref>{{
2004年の[[文春きいちご賞]]第6位を記録した。
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2005年12月30日には、登場怪獣の個体名表記が追加された特別編集版『怪獣キング決定戦! 地上最強シネマスペシャル』として[[テレビ東京]]系で地上波初放映された。
2016年8月3日には『[[シン・ゴジラ]]』の上映に関連し、『[[午後のロードショー]]』(テレビ東京)の「日米ゴジラ対決
2019年5月12日には『[[ゴジラ キング・オブ・モンスターズ]]』の上映に関連し、『[[金曜ロードSHOW|日曜ロードSHOW]]』([[BS日本|BS日テレ]])にてBS初放送された。
=== 国外 ===
本作の公開直前
毎年恒例となっていた[[東京国際映画祭]]で特別招待作品としての上映はなかったものの{{efn|製作の[[富山省吾]]は、11月中旬が完成の目標であるため、出品に間に合わないだろうと発言している{{R|製作報告会見}}。}}、現地時間2004年11月29日の昼、[[ハリウッド]]の[[グローマンズ・チャイニーズ・シアター]]においてシリーズ初となるワールドプレミアが敢行された<ref>{{Cite web
また、国外興行については以下の通り。
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