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|名称=グラントウキョウノースタワー
|旧名称=
|画像=[[画像:GranTokyo North Tower.JPG|200px250px|グラントウキョウノースタワー]]<br/>[[File:GranTokyo North Tower 2.JPG|250px]]
|画像説明=グラントウキョウノースタワー（上）<br/>正面から（下）
|用途=オフィス、店舗、駅施設
|用途=オフィス、店舗、駐車場{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}
|旧用途=
|設計者=東京駅八重洲開発計画設計共同企業体（<br/>基本設計：[[日建設計]]<br/>基本・実施設計：[[ジェイアール東日本建築設計事務所]]<br/>デザインアーキテクト：マーフィ/ヤーン, Inc.（[[ヘルムート・ヤーン]]）
|構造設計者=
|施工=東京駅八重洲口開発計画北ビルⅠ期新築工事[[共同企業体]]（[[鹿島建設]]、[[清水建設]]、[[大林組]]、[[竹中工務店]]、[[大成建設]]、[[鉄建建設]]、[[三井住友建設]]）
|建築主|建築主=[[東日本旅客鉄道]]、[[三井不動産]]、[[国際観光会館]]{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}
|構造形式=[[鉄骨構造|S造]]、一部[[鉄筋コンクリート造|RC造]]・[[鉄骨鉄筋コンクリート造|SRC造]]
|敷地面積=14,439.1814439|敷地面積ref={{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}} |敷地面積備考=北棟・中央部
|建築面積=12,795.01|建築面積ref= |建築面積備考=北棟・中央部
|延床面積=212,157.78|延床面積ref= |延床面積備考=北棟・中央部
|階数=地下4階、地上43階、塔屋2階、地下4階{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}
|高さ=最高部204.9m、軒高200.0m
|着工=[[2004年]][[9月10日]]
|竣工=[[2007年]][[11月2日]]
|改築=
|管理運営 =
|所在地=[[東京都]][[千代田区]][[丸の内]]一丁目1番44号
|所在地郵便番号=
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|位置図種類=Tokyo city
}}
{{建築物
|名称=グラントウキョウサウスタワー
|旧名称=
|画像=[[Image:Gran Tokyo SouthTower 2007-01.jpg|200px|グラントウキョウサウスタワー]]
|用途=オフィス、店舗、駅施設
|旧用途=
|設計者=東京駅八重洲開発計画設計共同企業体（デザインアーキテクト：[[ヘルムート・ヤーン]]）
|構造設計者=
|施工=東京駅八重洲口開発計画南棟新築工事共同企業体（[[鹿島建設]]、[[鉄建建設]]、[[清水建設]]、[[大成建設]]）
|建築主=東日本旅客鉄道株式会社<br/>鹿島八重洲開発株式会社<br/>[[新日本石油|新日本石油株式会社]]
|構造形式=[[鉄骨構造|S造]]、一部[[鉄筋コンクリート造|RC造]]・[[鉄骨鉄筋コンクリート造|SRC造]]
|敷地面積=5,229.54|敷地面積ref= |敷地面積備考=
|建築面積=3,717.09|建築面積ref= |建築面積備考=
|延床面積=140,168.07|延床面積ref= |延床面積備考=
|階数=地上42階、塔屋1階、地下4階
|高さ=最高部205.0m、軒高200.0m
|着工=2004年9月10日
|竣工=2007年11月2日
|改築=
|所在地=東京都千代田区丸の内一丁目1番54号
|所在地郵便番号=
|位置={{coord|35|40|43.1|N|139|46|2.4|E|region:JP_type:landmark|name=グラントウキョウサウスタワー}}
}}
'''グラントウキョウ'''（{{lang-en-short|GranTokyo}}）は、[[東京都]][[千代田区]][[丸の内]]一丁目の[[東京駅]][[八重洲]]口にある[[超高層ビル]]。43階建ての'''グラントウキョウノースタワー'''と42階建ての'''グラントウキョウサウスタワー'''の2棟からなる。
 
== 概要 ==
東京駅再開発の一環として、2004年9月10日に着工、2007年11月6日にオープンした。設計（デザインアーキテクト）は、ドイツ系アメリカ人の建築家[[ヘルムート・ヤーン]]による。[[民間都市再生事業計画]]認定事業。
 
[[国際観光会館]]の跡に建設されたノースタワーには、地下1階から地上13階の低層部分に[[大丸]]東京新店が出店。また地上17階 - 42階はオフィスで、[[大和証券グループ本社]]、[[BNPパリバ]]グループ、[[日本調剤]]グループ等が入居している。
 
サウスタワーは、地下1階 - 地上2階が店舗で、地下1階には[[八重洲地下街]]と直結する商店街「グランアージュ」がオープンしている。また、地上5 - 41階はオフィスで、[[リクルートホールディングス|リクルート]]、[[BMW JAPAN]]等が入居している。
 
当ビル竣工後、[[鉄道会館]]ビル（旧大丸東京店）を取り壊し、II期工事として、ノースタワー低層部（[[大丸]]）の増築とノースタワーとサウスタワーの間に4階建ての歩行者デッキ「グランルーフ」の建設が行われた。
 
なお、ツインタワーの間のビル跡地部分には新たな高層建築物を設けず吹き抜け状態とすることで、[[丸の内]]側に風の通り道を確保し、[[ヒートアイランド]]現象の抑制を促す効果が期待されている。
 
[[2016年]]に公開された映画『[[シン・ゴジラ]]』ではヤシオリ作戦でノースタワーを爆破倒壊してゴジラを転倒させるシーンで登場している。
 
サウスタワーを区分所有している[[三井不動産]]は2020年10月9日に[[REIT|不動産投資信託]]（REIT）の[[日本ビルファンド|日本ビルファンド投資法人]]に売却することを発表した。物件の引き渡しは2021年1月8日を予定している<ref>{{Cite web|title=三井不動産、新宿三井ビルをREITに売却 1700億円で|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64856030Z01C20A0TJC000/|website=日本経済新聞|accessdate=2020-10-10|publisher=|date=2020-10-10}}</ref>。
 
== 建物概要 ==
=== グラントウキョウノースタワー ===
[[File:GranTokyo North Tower 2.JPG|thumb|282px|正面から]]
* 階数：地上43階、塔屋2階、地下4階
* 高さ：最高部204.9m、軒高200.0m
* 敷地面積：14,439.18[[平方メートル|m<sup>2</sup>]]（北棟・中央部）
* 建築面積：12,795.01m<sup>2</sup>（北棟・中央部）
* 延床面積：212,157.78m<sup>2</sup>（北棟・中央部）
* 構造：[[鉄骨造|S造]]、一部[[鉄筋コンクリート造|RC造]]・[[鉄骨鉄筋コンクリート造|SRC造]]
* 用途：オフィス、店舗、駅施設
* 建築主：[[東日本旅客鉄道]]、[[三井不動産]]、[[国際観光会館]]
* 設計：東京駅八重洲開発計画設計[[共同企業体]]
** 基本設計：[[日建設計]]
** 基本・実施設計：ジェイアール東日本建築設計事務所
** デザインアーキテクト：マーフィ/ヤーン, Inc.
* 施工：東京駅八重洲口開発計画北ビルⅠ期新築工事共同企業体（[[鹿島建設]]、[[清水建設]]、[[大林組]]、[[竹中工務店]]、[[大成建設]]、[[鉄建建設]]、[[三井住友建設]]）
* 着工：2004年9月10日（Ⅰ期）
* 竣工：2007年11月2日（Ⅰ期）
* オープン：2007年11月6日（Ⅰ期）
 
=== グラントウキョウサウスタワー ===
* 階数：地上42階、塔屋1階、地下4階
* 高さ：最高部205.0m、軒高200.0m
* 敷地面積：5,229.54m<sup>2</sup>
* 建築面積：3,717.09m<sup>2</sup>
* 延床面積：140,168.07m<sup>2</sup>
* 構造：S造、一部[[RC造]]・[[SRC造]]
* 用途：オフィス、店舗、駅施設
* 建築主：東日本旅客鉄道、[[鹿島八重洲開発]]、[[新日本石油]](現・[[JXTGエネルギー]])<ref>現在は八重洲インベストメント特定目的会社が当該区分所有部分を所有。[http://www.hd.jx-group.co.jp/newsrelease/noc/2009/20100226_06_0952366.html 固定資産の譲渡に関するお知らせ] 新日本石油ニュースリリース(2010年02月26日)</ref>
* 設計：東京駅八重洲開発計画設計共同企業体
** 基本設計：[[日建設計]]
** 基本・実施設計：ジェイアール東日本建築設計事務所
** デザインアーキテクト：マーフィ/ヤーン, Inc.
* 施工：東京駅八重洲口開発計画南棟新築工事共同企業体（[[鹿島建設]]、[[鉄建建設]]、[[清水建設]]、[[大成建設]]）
* 着工：2004年9月10日
* 竣工：2007年11月2日
* オープン：2007年11月6日
 
== 大丸東京店 ==
{{商業施設
|書式 = 大丸
121 ⟶ 44行目:
|土地所有者 =
|施設所有者 =
|施設管理者 = [[三井不動産ビルマネジメント]]株式会社
|設計者 =
|施工者 =
127 ⟶ 50行目:
|建築面積 = |建築面積脚注 = |建築面積備考 =
|延床面積 = |延床面積脚注 = |延床面積備考 =
|商業施設面積 = 約46,000 |商業施設面積脚注 = {{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}} |商業施設面積備考 =
|店舗数 =
|中核店舗 =
140 ⟶ 63行目:
|外部リンク = [https://www.daimaru.co.jp/tokyo/ 大丸東京店]<br />[https://www.xexgroup.jp/Tokyo XEX TOKYO]
}}
{{建築物
2007年11月6日のグラントウキョウオープンに合わせてノースタワー地下1階 - 13階に開店。開店当時の店舗面積は34,000[[平方メートル|m<sup>2</sup>]]。開店当時のキャッチフレーズは「世界都市TOKYOの玄関口にふさわしい、大人の百貨店」。建設途中は14階までに入居する計画があった<ref>[https://www.kajima.co.jp/news/digest/mar_2007/site/index-j.htm 生まれ変わる東京駅八重洲口 - 鹿島建設]</ref>。
|名称=グラントウキョウサウスタワー
|旧名称=
|画像=[[Image:Gran Tokyo SouthTower 2007-01.jpg|250px|グラントウキョウサウスタワー]]
|画像説明=グラントウキョウサウスタワー
|用途 = オフィス、店舗、駅施設、駐車場{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}
|旧用途=
|設計者=東京駅八重洲開発計画設計共同企業体<br/>基本設計：日建設計<br/>基本・実施設計：ジェイアール東日本建築設計事務所<br/>デザインアーキテクト：マーフィ/ヤーン, Inc.（ヘルムート・ヤーン）
|構造設計者=
|施工=東京駅八重洲口開発計画南棟新築工事共同企業体（鹿島建設、鉄建建設、清水建設、大成建設）{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}
|建築主=東日本旅客鉄道<br/>鹿島八重洲開発<br/>[[新日本石油]]{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}
|構造形式=[[鉄骨構造|S造]]（[[CFT]]柱造）、[[制振構造]]{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}
|敷地面積=5,229.54|敷地面積ref= {{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}|敷地面積備考=
|建築面積=3669.40|建築面積ref={{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}} |建築面積備考=
|延床面積=140,168.07|延床面積ref={{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}} |延床面積備考=
|階数=地下4階、地上42階、塔屋1階{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}
|高さ=204.9m{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}
|着工=2004年9月10日
|竣工=2007年11月2日
|開館開所 = 2007年11月6日
|改築=
|所在地=東京都千代田区丸の内一丁目1番54号
|所在地郵便番号=
|位置={{coord|35|40|43.1|N|139|46|2.4|E|region:JP_type:landmark|name=グラントウキョウサウスタワー}}
}}
{{建築物
|名称 = グランルーフ
|旧名称 =
|画像 ={{画像募集中|cat=東京都千代田区}}
|画像説明 =
|用途 = 歩行者デッキ、店舗、駅施設、駐車場{{Sfn|新建築|2012|p=189}}
|旧用途 =
|設計者 = 日建設計、ジェイアール東日本建築設計事務所{{Sfn|新建築|2012|p=189}}
|構造設計者 =
|設備設計者 =
|施工 = 東京駅八重洲開発中央部他新築共同企業体（鹿島建設・鉄建建設）{{Sfn|新建築|2012|p=189}}
|建築主 = 東日本旅客鉄道、三井不動産{{Sfn|新建築|2012|p=189}}
|事業主体 =
|管理運営 = 鉄道会館（店舗）<ref name="nikkei" />
|構造形式 = S造 一部SRC造・RC造・[[膜構造]]{{Sfn|新建築|2012|p=189}}
|敷地面積= |敷地面積ref= |敷地面積備考=
|建築面積= |建築面積ref= |建築面積備考=
|延床面積=約13800 |延床面積ref={{Sfn|新建築|2012|p=189}} |延床面積備考=
|状態 = 完成
|階数 = 地下3階、地上4階{{Sfn|新建築|2012|p=189}}
|高さ =
|エレベーター数 =
|戸数 =
|駐車台数 =
|着工 = 2009年2月{{Sfn|新建築|2012|p=189}}
|竣工 = 2013年9月{{Sfn|新建築|2012|p=189}}
|開館開所 = 2013年9月20日<ref name="nikkei" />
|改築 =
|解体 =
|所在地郵便番号 =
|所在地 = 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
|緯度度 = |緯度分 = |緯度秒 = |N(北緯)及びS(南緯) =
|経度度 = |経度分 = |経度秒 = |E(東経)及びW(西経) =
|地図国コード =
|座標右上表示 =
|位置図種類 =
|文化財 =
|指定・登録等日 =
|備考 =
}}
'''グラントウキョウ'''（{{lang-en-short|GranTokyo}}）は、[[東京都]][[千代田区]][[丸の内]]一丁目の[[東京駅]][[八重洲]]口にある[[超高層ビル]]。43階建ての'''グラントウキョウノースタワー'''と42階建ての'''グラントウキョウサウスタワー'''の2棟からなる。本項では両タワーの間にある'''グランルーフ'''についても記載する。[[民間都市再生事業計画]]認定事業。
 
第58回[[BCS賞]]受賞<ref>{{Cite web|title=第58回受賞作品（2017年）東京駅八重洲口開発 グランルーフ、グラントウキョウノースタワー、 グラントウキョウサウスタワー、駅前広場|url=https://www.nikkenren.com/kenchiku/bcs/detail.html?from=top&year=2017&ret=year&ci=925|website=日本建設業連合会|accessdate=2021-1|publisher=|date=2021-1-1}}</ref>。
 
== 概要 ==
国際都市の拠点として整備を行う地域として位置づけられた東京駅周辺において、八重洲口側は業務・商業機能および交通機能を充実させるとともに、本計画と一体的に行われる駅前広場整備と併せて、都市基盤の再整備、周辺地域への波及効果創出により[[都市再生]]に貢献していくことを目指すことになった{{Sfn|BE建築設備|2008|p=11}}。
 
これに則り、全体開発敷地（基準[[容積率]]900%）に対して[[総合設計制度]]による割増容積300%、および東京駅丸の内駅舎の未利用容積を利用した[[特例容積率適用区域制度]]による容積割増404.2%を加えた全体容積率1604.2%となる開発を行うことになり、[[JR東日本]]（60.2%）、[[三井不動産]]（24.8%）、鹿島八重洲開発（10.2%）、[[新日本石油]]（現：[[ENEOSホールディングス]]）（4.8%）が共同で事業を推進した{{Sfn|三井不動産七十年史|2012|p=564}}。
 
施設は駅前広場を挟んだ南北に200mの[[ツインタワー]]となるグラントウキョウサウスタワー（南棟）およびノースタワー（北棟）を配し、ノースタワー低層部にこれまで鉄道会館に入居していた[[大丸]]東京店が移転{{Sfn|BE建築設備|2008|p=2}}。Ⅰ期竣工後に既存の鉄道会館を撤去して丸の内駅舎の背景として、[[行幸通り]]から[[八重洲通り]]へのビスタ（見通し）を創出の上で{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}、中央部にタワーを結ぶ歩行者デッキと[[大屋根]]のグランルーフを計画し、駅施設と店舗を配置した{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}。またこれに先立ってノースタワー低層部（大丸）の増築も行い、[[2014年]]秋にグランルーフと一体整備である緑あふれる八重洲駅前広場が全面供用を開始したことで一連の整備事業が完了している{{Sfn|新建築|2012|p=65}}。
 
デザインアーキテクトとして、マーフィ/ヤーン, Inc（[[ヘルムート・ヤーン]]）を迎え、基本コンセプトはグランルーフを「光の帆（セイル・オブ・ライト）」に例え、それらを取り囲む形で南北のタワーを「水晶の塔（クリスタル・タワー）」として具現化することが意図され{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}、南北のタワー頂部には「ライト・ビーコン」と呼ばれる[[ライトアップ]]と[[LED]]による照明が組み込まれており、日々のうつろいや季節感を表現し、[[イベント]]にも対応できるようになっている{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}。
 
[[2016年]]に公開された映画『[[シン・ゴジラ]]』ではヤシオリ作戦でノースタワーを爆破倒壊してゴジラを転倒させるシーンで登場している。
 
== 建物概要 ==
=== グラントウキョウノースタワー ===
[[国際観光会館]]の跡に建設されたノースタワーはJR東日本と三井不動産が事業を推進し{{Sfn|三井不動産七十年史|2012|p=564}}、1階と地下1階には連絡通路が中央部を貫通し{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}、地下1階から地上13階の低層部分に[[大丸]]東京新店（下欄参照）が出店。地上17階 - 42階は賃貸オフィスとなり、シャトルエレベーターで結ばれた17階には2層吹き抜けのスカイロビーが計画され、複数の本社機能の対応を可能とした{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}。また最上階の42階には当該フロアテナント専用の特殊フロアとして、外部に出られるウッドテラスも準備された{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}。オフィス基準階では60m×60mのプレートに応えるべく、2950mmの天井高と150mmのOAフロアが実現されている{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}。テナントには、[[大和証券グループ本社|大和証券グループ]]、[[BNPパリバ]]グループ、[[日本調剤]]グループ等が入居している{{Sfn|三井不動産七十年史|2012|p=564}}。
 
なお、国際観光会館が所有していた[[借地権]]およびノースタワー第Ⅰ期竣工時に同会館が取得予定であった建物持分は、[[2007年]]7月、[[吸収分割]]を実施して三井不動産が承継した{{Sfn|三井不動産七十年史|2012|p=565}}。
 
==== 大丸東京店 ====
[[2007年]]11月6日のグラントウキョウオープンに併せて、ノースタワー地下1階 - 13階に「TOKYO・オトナ・ライフスタイル百貨店」をコンセプトとして開店{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}。開店当初の店舗面積は34,000[[平方メートル|m<sup>2</sup>]]で、建設途中は14階までに入居する計画があった<ref>[https://www.kajima.co.jp/news/digest/mar_2007/site/index-j.htm 生まれ変わる東京駅八重洲口 - 鹿島建設]</ref>。
 
東京駅を利用する旅行客が入りやすいよう、1階に菓子売り場を配置し、2階に業界最大級の広さの[[化粧品]]売り場を設けた。売り場は白を基調とした開放感がある内装で通路も広くとられている<ref>「JR東京駅周辺 グラントウキョウタワー完成 再開発さらに拡大 日比谷や有楽町に」『毎日新聞』2007年11月3日</ref>。ほかに13階レストランにはXEXグループのレストラン「XEX TOKYO」が入った。
 
その後、[[20102012年]]に増床工事が行われ<ref>[https://www.zaikei.co.jp/article/20120620/106261.html 大丸東京店が増床で面積を1.4倍に拡大、10月5日グランドオープン] - [[財経新聞]]、2012年6月20日</ref>完了し、9月14日に「[[東急ハンズ]]」が出店<ref>[https://www.tokyu-hands.co.jp/news/release20120719-tokyo.html 東急ハンズ東京店 2012年9月14日オープン ～大丸東京増床部 8・9・10階に～] - 東急ハンズニュースリリース、2012年7月19日</ref>、10月5日に地下3階駐車場が増床全面開業した。ただし、地下2階駐車場店舗総面積は約46,000㎡とは2018年現在、連絡していない。まった{{Sfn|BE建築設備|2008|p=12}}<ref>[https://www.zaikei.co.jp/article/20120620/106261.html 大丸東京店が増床で面積を1.4倍に拡大、13階レスト10月5日グランにはXEXグルドオープのレストラン「XEX] TOKYO」が出店している- [[財経新聞]]、2012年6月20日</ref>。
 
=== ;フロアガイド ===
{|class="wikitable" style="text-align:center"
!階!!既存部!!増床部
194 ⟶ 206行目:
|
|}
=== グラントウキョウサウスタワー ===
サウスタワーは、鹿島八重洲開発と新日本石油が事業を推進し{{Sfn|三井不動産七十年史|2012|p=564}}、駅直結のビジネスセンターとして企画され{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}、地下1階 - 地上2階が店舗で、地下1階には[[八重洲地下街]]と直結する商店街「グランアージュ」がオープンしている。地上5 - 41階は賃貸オフィスで、オフィス基準階は3,600モデュール、74m×42mの大プレートに対し2,950mmの天井高と150mmのOAフロア、奥行17mの無柱空間を利用者に提供している{{Sfn|BE建築設備|2008|p=3}}。テナントには[[リクルートホールディングス|リクルート]]、[[BMW JAPAN]]等が入居している。
 
なお、サウスタワーを[[区分所有]]している三井不動産は、[[2020年]]10月9日に[[REIT|不動産投資信託]]（REIT）の[[日本ビルファンド|日本ビルファンド投資法人]]に売却することを発表した。物件の引き渡しは2021年1月8日を予定している<ref>{{Cite web|title=三井不動産、新宿三井ビルをREITに売却 1700億円で|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64856030Z01C20A0TJC000/|website=日本経済新聞|accessdate=2020-10-10|publisher=|date=2020-10-10}}</ref>。
 
=== グランルーフ ===
ツインタワーを結ぶ歩行者のための[[ペデストリアンデッキ]]、鉄道営業施設、店舗等を内包した地下3階、地上4階の施設と全長240mのデッキを[[膜構造]]の大屋根が覆う構成で、デザインアーキテクトであるヘルムート・ヤーンの「光の帆」というキーワードがデザインコンセプトとなっている{{Sfn|新建築|2012|p=65}}。低く抑えたボリュームで計画することで、行幸通りからの軸線を通すことを意識し{{Sfn|新建築|2012|p=65}}、風の通りを確保することで、[[ヒートアイランド]]現象の抑制を促す効果が期待されている。
 
商業部分はJR東日本子会社の鉄道会館が運営する<ref name="nikkei">「東京駅八重洲口、光の帆の屋根、JR東、商業施設も開設」『日経産業新聞』2013年7月5日</ref>。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}{{Reflist}}
 
<references />
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author=|title=BE建築設備|publisher=建築設備綜合協会|year=2008|month=3|isbn=|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author=日本経営史研究所編|title=三井不動産七十年史|publisher=[[三井不動産]]|year=2012|month=3|isbn=|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author=|title=新建築|publisher=[[新建築社]]|year=2012|month=11|isbn=|ref=harv}}
 
== 外部リンク ==
* [http://www.grantokyo-nt.com/ グラントウキョウノースタワー]
* [http://www.jebl.co.jp/southtower/ グラントウキョウサウスタワー]
* [https://www.gransta.jp/mall/granroof/ グランルーフ]
* [http://www.tokyostationcity.com/ 東京駅が街になる Tokyo Station City]
* [http://www.tokyostationcity.com/ Tokyo Station City]　
 
{{東京駅}}
211 ⟶ 237行目:
[[Category:千代田区の超高層ビル]]
[[Category:丸の内]]
[[Category:JR東日本グループ]]
[[Category:三井不動産]]
[[Category:ENEOSグループ|建くらんとうきよう]]
[[Category:東京駅の商業施設]]
[[Category:東京都の駅ビル]]
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