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王様の菓子
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[[ファイル:FeveGaletteRois.JPG|thumb|200px|フェーヴの例]]
 
'''ガレット・デ・ロワ'''({{lang-fr-short|galette des rois}})は、「王様の菓子」という意味で<ref name="toyokeizai" />、[[公現祭]]の日に食べる[[フランス]]の[[菓子]]である。ここでは公現祭に食べる各地の類似した菓子についても述べる。
 
== 概要 ==
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[[ロワール川]]以南では[[ブリオッシュ]]生地で作るガトー・デ・ロワ(gâteau des rois)またはブリオッシュ・デ・ロワが好まれる。[[プロヴァンス]]や[[ラングドック]]のガトー・デ・ロワはロワイヨームと呼ばれ、レモンピールで香りをつけた王冠の形をしている。[[ボルドー]]では形は同じだが[[コニャック]]で香りをつけ、トルティヨンと呼ばれている。いずれもフェーヴを入れる習慣は共通である<ref>マグロンヌ・トゥーサン=サマ『お菓子の歴史』吉田春美訳、河出書房新社、2005年、p302</ref>。
 
伝統的には、家族が集まった中で一番小さい子供をテーブルの近くに呼び、目隠しをさせて大人の誰かが切り分け、この子供に誰に配るかを指名させる。そして、昔は毎週末家族が集まって食事をするのが常であったので、フェーヴが当たった者は次の週末の会食の際にガレット・デ・ロワを自作するか購入して皆に供した。この際、前回王冠を手にした者は、この者が男性であった場合は女王を、女性であった場合は王を家族の中から選ぶ。子供を喜ばせるため、しばしばこの女王か王は子供が選ばれる。この行事は1月6日あるいは1月中のある日に行われる<ref name="toyokeizai">{{citeweb |url=https://toyokeizai.net/articles/-/402301 |title=この時期地味に人気「ガレット・デ・ロワ」の魅力 |date=2020-01-08 |author=阿古真理 |accessdate=2021-01-08 |publisher=東洋経済ONLINE}}</ref>。元々フェーヴは本物のソラマメだったが、[[1870年]]に陶製の人形が使われるようになった。現在では[[プラスチック]]製のフェーヴもある。
 
[[日本]]でも、ガレット・デ・ロワを置く店が増えており、フェーヴだけを単独で販売する店もある。代表的なところでは[[渋谷区]]広尾にあったRUE DE SEINEというフランス雑貨店が、日本で最初にフェーヴを大々的に販売したショップである(閉店済)。