「ルパン三世 カリオストロの城」の版間の差分

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=== 山田康雄の評価 ===
ルパン三世役の[[山田康雄]]は本作をいたく気に入っており、本作のパンフレット内で「これがルパン三世の神髄ではないだろうか」とも語っている。山田は本作について「とにかく決定的に面白い。オープニングも話の展開も信じられないくらいだ。構成といい、絵といい、とても質の高いもので、こんなの見たこと無い。各所でギャグがちりばめられており、じつに楽しい」「ちょっと見ただけでは見過ごしちゃうようなところに手がかかっており、細かく描き込んでいる。これがルパンの精神だと思う。シャレていると思うね」と評し、「宮崎さん、大塚さん、バンザイだ」との讃辞も贈った。

アフレコの際、宮崎から「今回はこれまでと調子を変えて、例えば[[クリント・イーストウッド]]のような<ref group="注釈">山田は生前、クリント・イーストウッドの吹き替えを専属で担当しており、自身の代表作の一つでもあった。</ref>抑えた声をお願いしたいので宜しく」と注文を受けるが、自身でキャラクターを確立していた山田は「ルパンはオレに任しときな!今更ごちゃごちゃ言われたくねーよ。ルパンは俺が決めてるんだ」と横柄な態度を見せた。これを目にした作画監督の大塚康生は「生意気だ、降ろしてしまえ」と宮崎に耳打ちしている。しかし、試写を見終わった山田はその質の高さに態度が一変。「先程は大変失礼なこと言いまして申しわけございません。どんな無理な注文でも仰って下さい、何百回でもやり直します」と宮崎に頭を下げたという<ref>[[大塚康生]]『作画汗まみれ』(p.185)より</ref>。但し、山田の近くに位置していた[[小林清志]]は「詳しく覚えていそんな記憶はない」と話してつつも<ref>『[[ルパン三世よ永遠に-山田康雄メモリアル-]]』パイオニアLDC</ref>。小林の別のインタビューでは、詳しく覚えていないとしつつ、ルパンに強烈な自負心がある山田が歯に衣着せぬ発言で時には小林すら気分を害させたりもしてたるこがあることで、から「そういうことがあったかもしれませんね」と述べている<ref>「次元は30年来のよき相棒 小林清志」『別冊宝島852号 ルパン三世 PERFECT BOOK PartII TV版パート2 ストーリー解析編』宝島社、2003年、p.122</ref>。
 
{{要出典範囲|date=2021年1月|後にTVスペシャル第5弾『[[ルパン三世 ルパン暗殺指令]]』を監督した[[おおすみ正秋]]が「おちゃらけた台詞は控えるように」と指示をした際、山田は「宮崎さんにも同じことを言われたよ」と嬉しそうに回想したという。}}
 
=== 日本国外での評価 ===