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[[ファイル:Meridiana_iconantidiptica_di_Giovanni_Battista_Amici_inv.595_IF_20968.jpg|サムネイル| ダイプレイドスコープ]]
ダイプレイドスコープ(英:'''dipleidoscope)'''は、真[[正午]]を決定するために使用される機器である。名前はギリシャ語で''ダブル・イメージ・ビューアを意味する言葉に''由来している。小さな[[天体望遠鏡#光学望遠鏡|望遠鏡]]と、太陽の二重像を作り出す[[プリズム]]で構成されていて太陽が最も高くなった瞬間だけ二つの太陽の象が重なる構造をしていて、太陽が重なった瞬間がその場所での正午になる。この道具を使えば素人でも簡単に10秒以下の誤差で真正午を決定することができる。
 
 
この道具は時計を合わせる事の他に航海中に船がいまいる場所の正午を観測してマリンクロノメーターが示すグリニッジ標準時と比較して時差を求めることで簡単に現在の経度を求めることができる。
 
この装置は月に対しても使用することができ、夜中に現地時深夜0時を求めることもできる。
[[ファイル:DentDipleidoscope04.jpg|サムネイル|現地時だけでなく経度を設定することで標準時正午を求められるようにしたタイプ]]
 
ダイプレイドスコープの原型は19世紀の前半に[[ジョバンニ・バッティスタ・アミーチ]]によって発明され、ロンドンでマリンクロノメーターの職人をしていたエドワード・ジョン・デントが実用品を量産販売した。デントは1830年代に太陽の簡単な観測によって一般人でも時計を正しく設定できるようにする装置の開発に取り組んでいた([[オーレ・レーマー]]が開発した[[子午環]]は複雑、高価、高度で一般人には扱えなかった)1840年までに彼はプリズムの象を使った最適な仕組みに到達したと感じたが、彼のアイデアをJM Bloxam(法廷弁護士)に伝えたとき、彼は反射を使った自分のデザインにも取り組んでいたことに気付いた。 2人はパートナーシップを結んで協力して開発した、さらに2年間の研究の末、完成させて特許を取得し(GB Patent 9793 of 1843)、デント氏がそれをデントの双極子鏡として製造および販売した。 <ref>'Dent's Dipleidoscope, or transit instrument for the correction of time-keepers', The Practical Mechanic and Engineer's Magazine, Jan 1845, pp100-101</ref>機器は太陽だけでなく月も使用でき、正しく校正および調整された場合、誤差は1秒未満であると言われていました。デントは1851年の万国博覧会に装置を展示した。エドワード・デントが1853年に亡くなった後、息子のフレデリック・ウィリアム・デントが製造を引き継いだ。
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改良された物では経度を設定することでその場所ではなく標準時間での真正午を観測できるようになった。
 
==使い方==
この装置の特徴は操作に計算も専門知識も必要としないことにある。設定が必要な場合でも一度設定してしまえば動かさない限り誰でも使う事が出来る。
*水平な場所に設置して方位磁石などを元に装置を南に向ける。
*正午近くになったら覗き込んで二つの太陽の象が重なる瞬間を観測して時計を合わせる。
 
==原理==
[[ファイル:DentDipleidoscope00.jpg|左|サムネイル|]]
スコープの向きが正しい時、太陽の画像が重なる瞬間は太陽が子午線を横切るときのみ発生する。プリズムの直交する側面が北、東、西に向けられ、面取りされた面を南西に向けて使用する。
 
== 参考文献 ==
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* [http://www.hasi.gr/instruments/ast24 アテネ国立天文台の双極子鏡]
* [https://catalogs.marinersmuseum.org/media/Media/00002/98-39-148%20N7%20Dipleidoscope00636808213176222976.pdf The Dent Dipleidoscope And The Iconantidiptic Meridian]
 
[https://catalogs.marinersmuseum.org/media/Media/00002/98-39-148%20N7%20Dipleidoscope00636808213176222976.pdf The Dent Dipleidoscope And The Iconantidiptic Meridian]
[[Category:時計]]
[[Category:光学機器]]