「恒温動物」の版間の差分

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大型の不均翅亜目、例えば[[オニヤンマ]]では40℃程度、[[ヤンマ]]類ではそれより数度高い程度に飛翔中の体温(正確には胸部温)を保っている。高気温下では飛翔速度を下げ、低気温下では飛翔速度を上げる(熱産生を大きくする)こと、低気温時の飛翔前には羽を震わせるウォームアップと呼ばれる行動で体温を上昇させること、過熱時には腹部を持ち上げたオベリスクと呼ばれる姿勢をとって太陽光を受ける面積をできるだけ少なくすることなどによってこの体温を維持していることが知られている。低体温時の飛行前ウォームアップは内温性昆虫では一般的で、種によっては数℃の体温・気温時に30℃以上まで胸部温を上昇させることができる。なお、不均翅亜目いわゆるトンボ類や[[完全変態]][[昆虫]]には恒温、とはいえないまでも外気温よりも10℃以上高い体温を保つことができる内温動物が多種類存在する。
 
[[マグロ]]や[[ネズミザメ]]では生涯泳ぎ続けることにより熱産生を行う。それと共に、体表面と体内部との間に[[奇網]]とよばれる、血管が絡み合った対流式[[熱交換器]]がある。これによって体中央部からの血液が暖かいまま冷たい体周辺部へ直接流れないように、また体周辺部からの血液が冷たいまま暖かい体中央部へ流れ込まないようになっている。[[アカマンボウ]]では、[[心臓]]と[[えら]]の間にも[[奇網]]があり、より体温を保の維力が高く[[深海]]でも活発な活動が可能とされる<ref>{{cite news |title=アカマンボウは「温血魚」  熱を保ったまま体内循環 |newspaper=[[CNN]] |date=2015-5-18 |url=http://www.cnn.co.jp/fringe/35064632.html |accessdate=2015-6-6 }}</ref><ref>{{cite news |title=科学史上初の「恒温魚」、深海の生存競争で優位に 米研究 |newspaper=[[フランス通信社|AFPBB News]] |date=2015-5-15 |url=http://www.afpbb.com/articles/-/3048643 |accessdate=2015-6-6 }}</ref>。
<!--「アカマンボウが魚類で最初めに発見された恒温動物」、「機構がほ乳類とおなじ」というのは明らかな誤りであるため削りました。ホホジロザメの恒温性は20年以上前からわかっています。体温保持用の奇網はほ乳類では一般的ではありません(持っているほ乳類は多種類ある)。たぶん記者が学者の言ったことを正確に理解できていないです。原著論文を再参照した方がよいでしょう(おそらく、鰓の奇網が初発見&陸上温血動物とよく似ている、ぐらい)-->
[[カモ]]類など寒冷地の水鳥でも足と胴体の間にこの[[奇網]]がある。また、マルハナバチやミツバチも発熱部である胸部と放熱部である腹部の間に対流式[[熱交換器]]を備え、そこの血流量を調節することで放熱量を制御すると共に胸部温を保つ。
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これらは決して特殊な例外ではない。逆の例(恒温・内温動物の方が成長が早い・成長期がある)を例示することも極めて容易である(上の例を、[[ヒト]]→[[ゾウガメ]]、[[カイコ]]→[[カンガルー]]や[[ミツバチ]]、[[ニホンカナヘビ]]→[[ウサギ]]、[[アミメニシキヘビ]]→[[ウシ]]、[[ワニ]]→[[ライオン]]などとし、倍率なども適宜動かせばよい)。つまり、化石生物などで個体の成長速度が速いことや、急速な成長期があることが類推できる形質が認められても、恒温動物であろう、もしくは逆に変温動物であろうという推定は成立しない。むしろ、恒温変温にかかわらず[[r戦略]]傾向を強く持つ種では[[成長]]速度が速く([[ハツカネズミ]]、[[ネコ]]や[[ニホントカゲ]]では誕生4週で3倍程度)、[[r-K戦略説|K戦略]]傾向を強く持つ種の成長速度は遅い([[ヒト]]、[[ウシ]]や[[ムカシトカゲ]]では誕生1年で3倍程度)。
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恒温動物のみが成長速度が早い・急速な成長期があるなどという、実際に動物を育ててみればすぐわかる嘘を誰が(調べる気も起きないが)もっともらしく言い始めたのだろうか?  少なくともこんなことを生きた生物を相手にしている専門家が口にした例を知らない。こんな非科学的な思いつきを、いくら昔で詳細がわからないとはいえ、古生物学者(というより恐竜学者か)は一般向け書物に書かないでほしいモノではある。 一般人をバカにする・もしくは不勉強も大概にして欲しい。読者も学者が言うことを無批判に信じてはいけない、自らも考えなければならないないという例示になれば幸いである
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=== 恒温・変温と硬組織における成長線の有無 ===