「ワイヤーフレーム」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし タグ: 差し戻し済み ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
Floe~jawiki (会話 | 投稿記録) rvv タグ: 取り消し |
||
1行目:
'''ワイヤーフレーム''' (wire frame) とは、3次元形状のモデリングや[[レンダリング (コンピュータ)|レンダリング]]の手法のひとつで、立体の辺だけから成るような線の集合で表現するものである。
[[Image:Obj_lineremoval.png|right|thumb|隠線消去されたワイヤーフレームモデル]]
[[file:CG Danpusan Kofun from above 80m 7p.JPG|250px|thumb|right|ワイヤーフレームで描いた斜め方向から見た[[前方後円墳]]、[[名古屋市]][[断夫山古墳]]。隠線消去、[[透視投影]]]]
[[3次元コンピュータグラフィックス|3DCG]]黎明期より、3次元モデルを2次元の描画面に投影する場合の最も基本的な手法がワイヤーフレームであった。その原理は極めて簡単で、3次元座標を持つ複数の点を一定の順序で結んでいくことで立体物を描画するものである。黎明期に使用されたのがなぜかと言えば、1960年代にそのようなグラフィックを描画する現実的な出力デバイスは[[プロッター]]だけだったからである。その次には[[ブラウン管]]を[[ベクタースキャン]]方式で使用することにより、インタラクティブな画像も可能になった(ただしモノクロ)。[[Sketchpad]]のデモンストレーションの記録映像で、その時代のブラウン管上の(3Dではないが)グラフィックを見ることができる。
[[
また、正確には、形状データにおける「ワイヤーフレームモデル」と、「ワイヤーフレームによるレンダリング」は区別されねばならない。形状データが[[サーフェスモデリング|ポリゴンモデル]]や[[ソリッドモデリング|ソリッドモデル]]であっても、レンダリングはワイヤーフレームという場合がある。一方で、ワイヤーフレームモデルから、たとえば面分としての情報が必要な隠面消去などは不可能である<ref>稜線探索法という隠'''線'''消去(隠'''面'''ではない)手法が無いでもないが、かなり特殊である。</ref>。
映画では『[[スター・ウォーズ]]』 (1978) において、反乱軍のブリーフィング場面でデス・スターへの突入シミュレーションに用いられたワイヤーフレーム映像は強く観客にアピールした。なお、全く同様の演出は、映画版『[[2001年宇宙の旅]]』において既出であり、『スター・ウォーズ』に関して特筆するならば、技術的に見ると『2001年~』のそれが実は手描きであったのに対して本物のCGであったことと、ヒット映画として「観客にアピールした」ことであろう。なお、『スター・ウォーズ』以後でも、当時はこの目的に十分なコンピュータはまだ高価であったことなどから、当時の先端であったCGという印象の映像であっても、実際にはコンピュータで描画していないものも多い(CG映画として有名な『[[トロン (映画)|トロン]]』(1982)でも、実際にはCG風の映像が全て本物のCGというわけではない)。
一時[[テレビ放送|テレビ]][[コマーシャルメッセージ|CM]]で多用された方法として、3次元ワイヤーフレーム図形を1コマ分ずつ[[プロッター]]で描き、それを製版用の[[リスフィルム]]に焼付け、さらに透過光で[[映画フィルム]]に焼き付けるというものがあった。手間はかかるが1本1本の描線にフレアー効果をかけることができ、いかにも最先端技術というインパクトがあって、[[自動車産業|自動車メーカー]]などのCMに好まれて採用された。
(詳細は[[ベクタースキャン]]の記事を参照)、198等でリアルタイム・インタラクティブなレンダリング結果など、ワイヤーフレームを利用した[[透視図]]がよく利用されている。▼
ゲームでは、1980年前後に[[ベクタースキャン]]によるワイヤーフレームを使った3Dゲームが多数現れ(詳細は[[ベクタースキャン]]の記事を参照)、1980年代後半にはパソコンゲームにもワイヤーフレームを使った3Dゲームが登場した。1990年代には[[ポリゴン]]を使ったゲームに移行した。また過渡期には、あえてワイヤーフレームを採用することで、ゲームに3次元の自由度や高速な再描画間隔を与えた『[[スター・ウォーズ アタック・オン・ザ・デス・スター]]』や、ゲームボーイ用ゲーム『[[X (ゲーム)|X]]』といった例もある。
▲
== 注 ==
|