「RAW画像」の版間の差分

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ほぼ全てのデジタルカメラは、写真を撮影する前に設定した[[ホワイトバランス]]、[[彩度]]、[[コントラスト]]、シャープネスなどを用いてJPEGファイルに変換される。RAW画像を撮影できるカメラは、それらの設定をRAW画像に出力するが、実際の計算はパソコンで行われる。このため、RAW画像はカメラで行われる処理に追加して、さらに処理を行うために使われることを意図されている。しかしながら、RAW画像はJPEGに対して以下のような多くの利点がある。
* JPEGよりもより多くの階調を持つ - RAW画像は12または14[[ビット]](4096-16384階調)の光の強度情報を各チャンネルごとに持つ。対してJPEGは[[ガンマ補正]] (非線型化) された8ビットである(256階調)。256階調だけでは{{仮リンク|カラーバンディング|en|Colour banding}}が起こるため、それを誤魔化すためにディザリング処理が行われているものの、ディザリング処理されている画像は[[画像編集|編集]]や[[画像解析|解析]]がしにくくなる。
* 任意の色空間で出力ができる - 多くのカメラでは古いディスプレイ向けの[[sRGB]]と印刷向けの[[AdobeRGB]]しか選択できないが、映画では{{仮リンク|[[DCI-P3|en|DCI-P3}}]]が、[[UHDTV]]では{{仮リンク|Rec.2020|en|Rec.2020}}が使われている。
* 通常のJPEGよりも広いダイナミックレンジを持つ - カメラではダイナミックレンジが約15段のものも登場している<ref>[https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1108153.html ソニー、α9・α7R IIIの最新仕様を取り入れたベーシックモデル「α7 III」] Impress 2018年2月27日</ref>が、RAW画像では広いダイナミックレンジを保持することができる。一方JPEGは色空間によって制限が存在する。例えばsRGBの基準ではホワイトポイント輝度が80nit (cd/m<sup>2</sup>)、ブラックポイント輝度が0.2nit (cd/m<sup>2</sup>)となっており<ref>[http://www.color.org/chardata/rgb/srgb.xalter sRGB] [[インターナショナル・カラー・コンソーシアム]]</ref>、表示のダイナミックレンジは約8.6段となっている<ref group="note">(log2(80)+3)-(log2(0.2)+3)=8.643856… ([[:en:Exposure value#EV as a measure of luminance and illuminance]]の式を使用)</ref>。AdobeRGBの基準では前者が160nit、後者が0.5557nitとなっており<ref>[http://www.color.org/chardata/rgb/adobergb.xalter Adobe RGB (1998)] インターナショナル・カラー・コンソーシアム</ref>、表示のダイナミックレンジは約8.2段となっている<ref group="note">(log2(160)+3)-(log2(0.5557)+3)=8.1695… ([[:en:Exposure value#EV as a measure of luminance and illuminance]]の式を使用)</ref>。{{仮リンク|トーンマッピング|en|Tone mapping}}等により広いダイナミックレンジをJPEGへと詰め込むことも行われているが、元の明るさが再現できるとは限らず編集などで問題となる。JPEGを拡張してHDRに対応させた新規格の{{仮リンク|JPEG XT|en|JPEG XT}} Part 2 (JPEG-HDR) やJPEG XT Part 7も登場しているが、普及しているとは言い難い。
* より高画質に出力できる - 現像時の全ての計算(ガンマ補正、デモザイク、ホワイトバランス、階調補正、コントラストなど)を元のデータから一度に行うため、色調補正([[カラーコレクション]])しても出力の画素値が正確になり、[[ポスタリゼーション|粗階調化]]を引き起こしづらくなる。
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