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[[File:Battle at Lanka, Ramayana, Udaipur, 1649-53.jpg|thumb|380px|[[ハヌマーン]]と戦う三頭の将軍トリシラス。頭に3つの尖りを持つ王冠を戴いている。[[イスラム教徒]]の画家サーヒブ・ディーン(Sahib Din)による画。]]
'''トリシラス'''({{lang-sa-short|त्रिशिरस्}}, {{IAST|Triśiras}}, 「三つの頭を持つ者」の意<ref name="辞典">『インド神話伝説辞典』p.232「トリシラス」の項。</ref>)は、 [[インド神話]]に登場する怪物である。主に、
'''デーヴァーンタカ'''({{lang-sa-short|देवान्तक}}, {{IAST|Devāntaka}})は、[[インド神話]]に登場する[[ラークシャサ]]である。ラークシャサの王[[ラーヴァナ]]と第2の妻[[ダニヤマーリニー]]の息子で、[[アティカーヤ]]、[[ナラーンタカ]]、[[トリシラス]]と兄弟<ref name="阿部">阿部知二訳、p.388-393。</ref>。異母兄弟に[[インドラジット]]、[[アクシャ]]がいる。[[アヨーディヤー]]の王子[[ラーマ]]との戦争では[[アンガダ]]および[[ハヌマーン]]と戦った<ref name="阿部" />。▼
* [[トヴァシュトリ]]の子
* [[ラーヴァナ]]の子
の2人が知られている。以下に説明する。
== トヴァシュトリの子 ==
この'''トリシラス'''は、トヴァシュトリ神の息子[[ヴィシュヴァルーパ]]の別名。[[インドラ]]神に殺された<ref name="辞典" />。
== ラーヴァナの子 ==
▲
王弟[[クムバカルナ]]が戦死したとの知らせは[[ランカー島|ランカー]]の王宮に大きな衝撃を与えた。ラーヴァナや、王子ナラーンタカ、デーヴァーンタカ、重臣マホーダラとマハーパールシュヴァらの間に深い悲しみが広がる中、トリシラスが父ラーヴァナを励ますことで、彼らは悲しみから立ち直った。その後、トリシラスは戦意を高揚させる3人の兄弟ナラーンタカ、デーヴァーンタカ、アティカーヤ、およびマホーダラ、マハーパールシュヴァとともに出撃した。
トリシラスは頭に3つの尖りのある王冠を戴き、[[チャリオット|戦車]]に武器を満載して戦場に現れた。しかし兄弟のナラーンタカが[[アンガダ]]に討たれると、トリシラスをはじめ、デーヴァーンタカ、マホーダラは激怒してアンガダを攻撃した。しかし窮地に陥ったアンガダを助けるためにハヌマーンとニーラが駆けつけた。トリシラスはニーラが投じた山の頂を矢で撃ち砕いたが、デーヴァーンタカがハヌマーンに討たれたため、マホーダラとともにニーラを攻撃した。トリシラスは矢を放ち、マホーダラもまた身体から相手の目を眩ませるような光を放ちながら矢を放ったが、マホーダラは逆にニーラの投じた巨岩に押し潰された。
マホーダラが討ち死にすると、トリシラスはハヌマーンに攻撃を仕掛けた。相手が投じた岩や大木をトリシラスは矢で撃ち砕いた。しかしハヌマーンによって馬を爪で引き裂かれ、怒って槍を投じたが、ハヌマーンは槍をつかんでへし折った。続いて剣で攻撃したが、胸を殴られて剣を奪われた。トリシラスはなおも拳で殴りかかったが、爪で首を断たれた<ref name="阿部" />。
== その他のトリシラス ==
* [[ヴィシュヌ]]神に殺された[[アスラ]] <ref name="辞典" />。
* [[クヴェーラ]]神の別名<ref name="辞典" />。
== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
* {{Cite book |和書 |others=[[阿部知二]]訳 |title=ラーマーヤナ 世界文学全集III-2 |publisher=[[講談社]] |date=1966 |isbn= |ref= }}
* {{Cite book |和書 |editor=[[菅沼晃]]編 |title=インド神話伝説辞典 |publisher=[[東京堂出版]] |date=1985 |isbn=978-4490101911 |ref= }}
{{ラーマーヤナ}}
{{デフォルトソート:
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