「アラジン」の版間の差分

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名前の由来、読み方、表記についての解説
つづりと発音の種類
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日本語ではアラジンというカタカナ表記をされるが、英語での発音に近い表記はアラディンとなる。
 
元々のアラビア語の発音つづりに即した人物名表記としてはアラー・アッディーン / アラー・アッ=ディーン({{Ar|علاء الدين}}/{{La|ʻAlāʼ ad-Dīn}}もしくは‘Alā’ al-Dīn)。「高さ、高み、高位、崇高」を意味する名詞「アラー」を「宗教(具体的にはイスラーム教のことを指す)」を意味する「アッ=ディーン」が後ろから属格支配(所有格支配に相当)し、「宗教の高み」「宗教の崇高」「宗教における高位なる者」という意味をなす複合名である。
 
このような複合名は実際の発音だと2語をつなげ読みする上、1語目の語末にある声門閉鎖音の発音の明確化や2語目語頭にある定冠詞al-のa音脱落が起こるため、実際のアラブ人は「アラー+アッ=ディーン」のように定冠詞「アッ=」部分の「ア」は読まない。そのためアラー・アッ=ディーンと区切らずにアラーウッディーン(‘Alā’uddīn)と読むのが原語の文語に忠実な形となる。一方アラビア語の口語では文語とは発音が多少異なり、アラーッディーン(‘Alāddīn)やアラッディーン(‘Aladdīn)に近くなるなどして英字での表記も英語と全く同じAladdinが使われることもしばしばである。
 
アラジンという名前は千夜一夜物語の登場人物として世界的に有名になったが、元々はイスラームにおける功績を挙げ人徳に優れるとみなされた人物に贈られる称号(ラカブ)であり、歴史上の統治者・偉人らがこの称号を有していた。後代になってから男性のファーストネームに転じ、アラブ諸国やイスラーム世界における一般人の名前として気軽に使われるものとなった。複合名の禁止規定が導入されている国においては前半部分のみ残した「アラー」という命名が代わりになされるなどしている
 
== 作品 ==