「エゾセラス」の版間の差分

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== 発見と命名 ==
エゾセラス・ノドサムとエゾセラス・ミオチュバキュラータムの2種は北海道[[三笠市]]に分布するコニアシアン階から発見され、1977年に[[松本達郎]]が新属新種として記載・発表した<ref name=newly>MATSUMOTO, T. 1977"Some heteromorph ammonites from the Cretaceous of Hokkaido. Studies of the Cretaceous ammonites from Hokkaido and Saghalien 31." Memoirs of the Faculty of Science, Kyushu University, Series D, Geology, vol.23, no.3, pp.303-366, pls.43-61.</ref><ref name=羽幌図鑑>{{Cite book|和書|title=北海道羽幌地域のアンモナイト |author=森伸一 |others=羽幌古生物研究会(編)|isbn=978-4-86368-029-6 |year=2012 |publisher=北海道新聞社事業局出版センター |edition=2 |pages=80-81}}</ref>。属名は "Yezo"(「蝦夷」<ref group=注>北海道の旧名称。</ref>)と "ceras"(「角」<ref group=注>爬虫類でいう「サウルス」、哺乳類でいう「テリウム」のように、アンモナイトの属名に一般的に付けられる。</ref>)に由来する<ref name=リリース>{{Cite press release|url=https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/hotnews/files/00010100/00010197/20210110105847.pdf |title=北海道羽幌町から白亜紀の新種アンモナイトを発見 ''Yezoceras elegans'' (エゾセラス・エレガンス) と命名 |publisher=[[三笠市立博物館]] |accessdate=2021-01-18 |date=2021-01-13 |pages=1-6}}</ref><ref name=PM7254>{{Cite web|url=http://db.kahaku.go.jp/webmuseum/detail?cls=col_c3_01&pkey=PM%207254 |title=詳細(無脊椎動物化石) |publisher=[[国立科学博物館]] |accessdate=2021-01-18}}</ref><ref name=PM7255>{{Cite web|url=http://db.kahaku.go.jp/webmuseum/detail?cls=col_c3_01&pkey=PM%207255|title=詳細(無脊椎動物化石) |publisher=国立科学博物館 |accessdate=2021-01-18}}</ref>。属名は "Yezo"(「蝦夷」<ref group=注>北海道の旧名称。</ref>)と "ceras"(「角」<ref group=注>爬虫類でいう「サウルス」、哺乳類でいう「テリウム」のように、アンモナイトの属名に一般的に付けられる。</ref>)に由来する<ref name=リリース/>。
 
その後2015年から2017年にかけた北海道[[羽幌町]]での発掘調査にて、[[横浜国立大学]]大学院の修士課程学生であった岩崎哲郎が異常巻きアンモナイトの標本を2点採集した。2018年初頭に[[三笠市立博物館]]の[[相場大佑]]は標本が新種のアンモナイトである可能性を指摘し、標本は三笠市立博物館に寄贈されることになった。同年夏に相場は同館の[[唐沢與希]]と共に発掘調査を行って5点の新標本を採集。また、同館に別種として常設展示されていた標本も新種のものである可能性が浮上した。[[国立科学博物館]]や[[九州大学総合研究博物館]]に所蔵された標本との比較の結果、これら計8点の標本は新種であると結論付けられ、上記2種の命名から44年後の2021年1月1日に新種エゾセラス・エレガンスが発表された<ref name=リリース/>。
== 種 ==
;エゾセラス・ノドサム
:模式種。奔別川支流の五の沢で発掘された<ref name=newly/>。1977年記載。斜めに走る細肋と、周期的な4列の突起が特徴的である。螺環の断面は楕円形をなし、また螺旋はそれぞれ互いに接している<ref name=羽幌図鑑/>。前期 - 中期コニアシアンから産出しており、後期コニアシアンからも産出している可能性がある。従って3種の中では最も古い時代の地層から産出しており、ミオチュバキュラータム種とエレガンス種の祖先である可能性が高い<ref name=リリース/>。
;エゾセラス・エレガンス
:2021年記載。螺旋は大回りで、それぞれに空隙が存在していて互いに接していない。また突起はノドサム種よりも少ない2列で、殻の下側に偏る。ホロタイプ標本MCM-K0044は成長末期部位の幅が約4センチメートル、高さ10センチメートル強。後期コニアシアンの前半のみから産出しており、エゾセラス属では2番目に古い種であることから、ノドサム種から派生したことが強く示唆される<ref name=リリース/>。
:ミオチュバキュラータム種の標本PS-0001530<ref>{{Cite web|url=http://search.chiba-muse.or.jp/DB/detail?cls=att060_02&pkey=141527 |title=エゾセラス・マイオテュバーキュラータム |accessdate=2021-01-19 |publisher=Chiba Prefectural Museum}}</ref>。
;国立科学博物館(東京都台東区)
:1977年に松本が記載の際に使用した三笠市産ノドサム種の標本PM-7254<ref>{{Cite nameweb|url=PM7254http://db.kahaku.go.jp/webmuseum/detail?cls=col_c3_01&pkey=PM%207254 |title=詳細(無脊椎動物化石) |publisher=[[国立科学博物館]] |accessdate=2021-01-18}}</ref>とPM-7255<ref>{{Cite nameweb|url=PM7255http://db.kahaku.go.jp/webmuseum/detail?cls=col_c3_01&pkey=PM%207255|title=詳細(無脊椎動物化石) |publisher=国立科学博物館 |accessdate=2021-01-18}}</ref>のほか、[[夕張市]]産ノドサム種標本PM-16659とPM-16660、[[芦別市]]産ノドサム種標本PM-17065の計5点が所蔵されている<ref>{{Cite web|url=http://db.kahaku.go.jp/webmuseum/detail?cls=col_c3_01&pkey=PM%2016659|title=詳細(無脊椎動物化石) |publisher=国立科学博物館 |accessdate=2021-01-18}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://db.kahaku.go.jp/webmuseum/detail?cls=col_c3_01&pkey=PM%2016660|title=詳細(無脊椎動物化石) |publisher=国立科学博物館 |accessdate=2021-01-18}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://db.kahaku.go.jp/webmuseum/detail?cls=col_c3_01&pkey=PM%2017065|title=詳細(無脊椎動物化石) |publisher=国立科学博物館 |accessdate=2021-01-18}}</ref>。
 
== 脚注 ==