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===伝奇ロマン・架空戦記===
1973年に[[ノン・ノベル]]を発刊した[[祥伝社]]の[[伊賀弘三良]]に、[[S-Fマガジン]]編集長だったの[[森優]]の推薦で、[[半村良]]『黄金伝説』のような伝奇推理の執筆を依頼されて『空白の十字架』を執筆し、以後[[伝奇ロマン]]作品を数多く発表する<ref>「後書きに代えて-伝奇ロマンの輪郭について」(『幻文明の旅』徳間文庫 1986年)</ref>。また[[スペースオペラ]]「ビッグウォーズシリーズ」や、[[ジュブナイル]]SF「時間監視員シリーズ」などを執筆。2度のインド旅行で[[仏教]]、[[ヒンドゥー教]]に関心を持ち、[[渡辺照宏]]『不動明王』を読んで[[不動明王]]と[[シヴァ神]]の説話にヒントを得て『殺意の明王』を執筆した<ref>『殺意の明王』ケイブンシャ文庫 1990年(「仏たちのパルテノン-あとがきにかえて-」)</ref>
 
1986年~1988年に刊行された『[[ニセコ要塞1986]]』シリーズを皮切り<!---『砂の要塞』は忘れた--->に、[[架空戦記]]を執筆するようになる。『ニセコ要塞』は北海道を舞台にした近未来戦記であり、1990年代以降の架空戦記小説ブームの始祖とも言える作品であった。1994年には、架空戦記作家宣言とも言える評論『シミュレーション小説の発見』を発表。「世界模擬実験装置としてのシミュレーションにこそ、小説の未来がある」として、以降、架空戦記小説を多数発表する。また、一時は[[日本SF作家クラブ]]を脱退していた。