「名港東大橋」の版間の差分

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{{橋
|名称= 名港東大橋
|画像= file:Meiko East Bridge 20171112C.jpg
|国 = {{JPN}}
|所在地 = [[東海市]] - [[名古屋市]]間
|水域 = [[名古屋港]]
|路線名 = [[画像:Japanese National Route Sign 0302.svg|24px]][[国道302号]](伊勢湾岸道路)
|管理者 = [[中日本高速道路株式会社|中日本高速道路]]
|設計者 =
|施工者 =
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|竣工 =
|開通 = [[1998年]][[3月30日]]
|長さ= 700 m
|最大支間長= 410 m
|幅= 37.5m
|高さ= 125 m
|建築家と技術者=
|形式= [[斜張橋]]
|素材= [[鋼]]
|建設= [[日本道路公団]]
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=== 下部工 ===
[[Fileファイル:Meiko East Bridge 20171111H.jpg|thumb|230px|right|P-2基礎は潮見ふ頭に近接することから築島工法によるニューマチックケーソン工法を採用した。この結果、基礎とふ頭が地続きとなっている。]]
支持層は東海層で、その深さは海面下30 mにあって{{Sfn|古郷誠|1990|p=93}}名港トリトンでは最も浅い。3大橋の地層断面は東海層群が基礎を成し、西に向かうほど深く傾斜することから他の2橋はそれよりも浅い位置にある地層に支持を求めたが、東大橋は東海層が近接するため、直接支持地盤とした{{Sfn|古郷誠|1990|p=93}}。
 
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=== 主塔・橋脚 ===
[[Fileファイル:Meiko East Bridge 20171112A.png|thumb|230px|right|構想段階では逆Y型もしくは逆V型で検討されたが発散振動抑制のためA型となった{{Sfn|古郷誠|1992|pp=37 - 38}}。]]
主塔形状は耐風安定性(1秒間に72 mの風速に耐える強度の確保{{Sfn|古郷誠|1992|p=37}})を考慮してA型が採用された。当初は3橋の中で東大橋のみ逆Y型、もしくは逆V型で構想されたが、風洞実験によって橋軸方向(車の進行方向{{Sfn|長井正嗣・井澤衛・中村宏|1997|p=37}})風による振動が確認されたことで、水平梁を一本加えることで振動を抑止できたA型を採用した{{Sfn|鈴木裕二・橋本昌郎|1998|p=29}}{{Sfn|古郷誠 |1992|pp=37 - 38}}。ただし、下段水平梁より下層は下部工の寸法を抑えるためにV字型に絞り込み、中央大橋と共通のイメージとなっている{{Sfn|鈴木裕二・橋本昌郎|1998|p=29}}。
 
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=== 主桁 ===
{{double image aside|right|Meiko East Bridge 20171112D.jpg|136|Meiko East Bridge 20171112B.jpg|250|潮見ふ頭側の側径間主桁は名港潮見ICのランプウェイが分合流することからカーブを描いている(画像左)。<br>同様にICを控えることで他の主桁と比べて幅広である。画像手前側で約10 m広い。さらに負反力軽減のために鉄筋コンクリート床板を載荷している(画像右)。}}
[[Fileファイル:Meiko East Bridge 20171119B.png|thumb|230px|right|主桁断面図。側径間側の主桁にはカウンターウエイトとして鉄筋コンクリート床板を載荷{{Sfn|古郷誠|1992|p=39}}。]]
[[Fileファイル:Meiko East Bridge 20171117B.jpg|thumb|230px|right|主桁併合部。併合完了は1996年8月。]]
3大橋に共通する薄型の変形六角形断面である{{Sfn|古郷誠|1992|p=37}}。上下線を一体的にまとめた一箱桁で、上下分離の二箱桁としなかったのは塗装、点検等の維持管理面の容易さと、ねじれ剛度を高く取れること、および強度が増すことで桁高さを低く抑えられるからである{{Sfn|古郷誠|1992|p=37}}{{Sfn|村里正彦・井ヶ瀬良則|1990|p=7}}。上下線一体であることから桁幅は標準部で37.5 m(フェアリング含む)である{{Sfn|鈴木裕二・橋本昌郎|1998|p=25}}。桁下の航路空間は大型自動車運搬船の航行を考慮して40 mを確保、このため桁高さはT.P+46 mとなっている{{Sfn|古郷誠|1992|pp=32 - 33}}。
 
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=== ケーブル ===
[[Fileファイル:Meiko East Bridge 20171119C.jpg|thumb|230px|right|ケーブルは放射状に延びるファン型。ケーブルカラーは黒である。]]
セミパラレルワイヤー(HiAm{{Sfn|伊勢湾岸道路編集委員会|1998|p=194}})で、直径7 mmの亜鉛メッキ鋼線を平行(若干のねじりがある)に束ね、その上から防錆、ケーブル保護のために高密度ポリエチレンを直接押し出して被覆した{{Sfn|本庄清司・岸川秩世・小原俊和|1996|p=5}}。なお、ケーブルカラーは主塔の色が映えるように黒とした{{Sfn|鈴木裕二・橋本昌郎|1998|p=31}}。
 
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=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注釈"}}
 
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}