「トヨタ自動車」の版間の差分

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m (2020年の世界販売台数を追加)
[[ファイル:Toyota Land Cruiser ZX (URJ202W) 2015 4201.jpg|thumb|right|200px|[[ランドクルーザー]]]]
[[ファイル:White Lexus LFA front.jpg|thumb|right|200px|[[レクサス・LFA]]]]
トヨタ車は信頼性が高く故障が極めて少ないことで知られており、特にカローラ、ランドクルーザー、ハイラックスなど、ハイエースの信頼性の高さは「耐久性=トヨタ」のイメージを万国共通にしているまで高めた<ref>[https://news.nifty.com/article/world/china/12190-20171202_00023/ トヨタ車なら何とかしてくれる! チベット高原で「トヨタ車は必須」と言われる理由=中国]</ref>。国内シェア日本市場1位の乗用車もさることながら、ランニングコストが重要な商用車の需要も極めて高い。例えばタクシー専用車の[[コンフォート]]などは100万キロメートル近く走行可能であるため業界シェアの8割を占めるほどの人気を示している<ref>[https://www.news-postseven.com/archives/20140629_262436.html タクシー車種はトヨタのコンフォートばかり シェア82%独占]</ref>。高品質とコストダウンを両立するノウハウは、自動車のみならずあらゆる製造業で参考にされるほど高水準で知られる。特にドアやトランクリッドなどと外板の隙間(チリ)を狭く均一に仕上げる技術や、ドアの閉まり音、遮音性といった品質管理は定評があり、信頼性調査や[[顧客満足]]度の順位は安定して高い<ref group="注釈">[[JDパワー]]や[[保険]]会社のランキングなどによる。</ref>
 
例えばタクシー専用車の[[コンフォート]]は、100万キロメートル近く走行可能であるため、[[日本のタクシー]]車の8割を占める人気車種になった<ref>[https://www.news-postseven.com/archives/20140629_262436.html タクシー車種はトヨタのコンフォートばかり シェア82%独占]</ref>。高品質とコストダウンを両立するノウハウは、自動車のみならずあらゆる製造業で参考にされるほど高水準で知られる。特にドアやトランクリッドなどと外板の隙間(チリ)を狭く均一に仕上げる技術や、ドアの閉まり音、遮音性といった品質管理は定評があり、信頼性調査や[[顧客満足]]度の順位は安定して高い<ref group="注釈">[[JDパワー]]や[[保険]]会社のランキングなどによる。</ref>。
トヨタが世界をリードしている環境技術に、スプリット式ハイブリッド技術の「[[トヨタ・ハイブリッド・システム]](THS-II)」がある。1997年12月に世界初の量産ハイブリッド車、プリウスを市場に送り出した。初代はマイナーな存在であったが、二代目は原油価格高騰などを背景に販売台数を伸ばし、三代目に至っては最初の1か月間の受注台数が月販目標の1万台の18倍にあたる約18万台で、納車が最大で10か月以上待ちになるなど空前のヒットを記録。「トヨタ=ハイブリッド」のイメージを不動のものとした。2017年2月にはハイブリッド車のグローバル累計販売台数が1000万台を突破している。近年は苦手とされていた高速走行を克服し、欧州でもハイブリッド車の販売が順調である。トヨタのグローバル販売台数におけるハイブリッド車の割合は12%と、世界の自動車メーカーの中で最も多いものとなっている。
 
トヨタが世界をリードしている環境技術に、スプリット式ハイブリッド技術の「[[トヨタ・ハイブリッド・システム]](THS-II)」がある。1997年12月に世界初の量産ハイブリッド車、プリウスを市場に送り出した。初代はマイナーな存在であったが、二代目は[[原油価格]]高騰などを背景に販売台数を伸ばし、三代目に至っては最初の1か月間の受注台数が月販目標の1万台の18倍にあたる約18万台で、納車が最大で10か月以上待ちになるなど空前のヒットを記録。「トヨタ=ハイブリッド」のイメージを不動のものとした。2017年2月にはハイブリッド車のグローバル世界累計販売台数が10001,000万台を突破している。近年は苦手とされていだっ[[高速道路]]の走行を克服し、欧州[[ヨーロッパ]]でもハイブリッド車の販売が順調である。トヨタのグローバル世界販売台数におけるハイブリッド車の割合は12%と、世界の自動車メーカーの中で最も多いものとなっている。
 
また[[燃料電池車]]([[FCV]])分野でも旗振り役となっており、2014年12月に世界初の量産型燃料電池車である[[トヨタ・MIRAI|MIRAI]](ミライ)を発売。試作車は1台数億円ともされたが、技術開発により売価は1台700万円に抑えた。最初の1か月間の受注台数は年間販売目標400台を大きく上回る約1,500台を記録。約7割が個人客であり、北海道など遠方からの注文も相次いだ。
 
内燃機関技術では、[[ヤマハ発動機]]にスポーツカーエンジンの[[DOHC]]化を委託したり、1970年代に[[ホンダ本田技研工業]]から[[CVCC]]の技術供与を受けたりするなど後れを取っているイメージがあるが、ホンダ・[[日産]]が排ガス規制の厳しさにDOHCエンジンを諦めて[[OHV]]・[[SOHC]]へと回帰する中でも、トヨタだけは頑強に[[三元触媒]]、[[トヨタトータルクリーンシステム|TGP燃焼]]、酸化触媒の三方式にEFI(電子制御[[燃料噴射装置]])、[[可変バルブ機構|可変吸気システム]]など様々な技術を開発してベースエンジンのDOHC化を可能にし続けた実績がある<ref>[https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/entering_the_automotive_business/chapter2/section3/item6.html 第3節 排出ガス規制への対応 第6項 1978年度規制対応とその波及効果]</ref>。1980年代には焼結中空カムシャフトや焼結鍛造コンロッドなど最新の生産技術を駆使した軽量・高機能なエンジン「'''LASRE(Light-weight Advanced Super Response Engine)'''」を推進し<ref>[https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/leaping_forward_as_a_global_corporation/chapter2/section1/item2.html 第1節 多様な車種開発と国内販売の拡充 「レーザー(LASRE)」エンジンの開発]</ref>、低回転にも強いDOHCエンジンの「ハイメカ・ツインカム」を単独開発。それまでスポーツカーだけのものであったDOHCを、トヨタはいち早く全乗用車にラインナップした。1990年代には可変バルブ技術の「[[VVT-i]]」により大幅な燃焼効率アップを達成し、2005年には世界で初めて[[ガソリン直噴エンジン|筒内直接噴射]]・ポート噴射を併用する技術の「[[トヨタ・D-4|D-4S]]」を誕生させている。2015年発売の4代目プリウスでは世界で初めて最大エンジン効率40%の大台に到達し、2017年登場の『[[ダイナミックフォースエンジン]]』ではさらに41%に伸ばしている
 
1980年代には焼結中空カムシャフトや焼結鍛造コンロッドなど最新の生産技術を駆使した軽量・高機能なエンジン「'''LASRE(Light-weight Advanced Super Response Engine)'''」を推進し<ref>[https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/leaping_forward_as_a_global_corporation/chapter2/section1/item2.html 第1節 多様な車種開発と国内販売の拡充 「レーザー(LASRE)」エンジンの開発]</ref>、低回転にも強いDOHCエンジンの「ハイメカ・ツインカム」を単独開発。それまでスポーツカーだけのものであったDOHCを、トヨタはいち早く全乗用車にラインナップした。1990年代には可変バルブ技術の「[[VVT-i]]」により大幅な燃焼効率アップを達成し、2005年には世界で初めて[[ガソリン直噴エンジン|筒内直接噴射]]・ポート噴射を併用する技術の「[[トヨタ・D-4|D-4S]]」を誕生させている。2015年発売の4代目プリウスでは、世界で初めて最大エンジン効率40%の大台に到達し、2017年登場の『[[ダイナミックフォースエンジン]]』では、さらに41%に伸ばしている。
 
また[[ディーゼルエンジン|クリーンディーゼル]]技術も戦前から研究が進められており<ref>[https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/taking_on_the_automotive_business/chapter2/section5/item2.html 第2項 ディーゼル・エンジンの研究] トヨタ自動車75年史 第5節 戦時下の研究と生産</ref>、1959年のクラウンでは日本で初めて乗用車向けディーゼルを搭載した。その後は大型商用車・SUVをメインに開発が続けられ、2004年に日野と共同で小型トラック初のディーゼル・ハイブリッドを開発している。現在のトヨタのディーゼルエンジン、[[開途上国]]の劣悪な環境や燃料[[軽油]]でも使用できることを想定した高圧縮比ディーゼルで、マツダ・[[ボルボ]]のような、[[先進国]]向けの低圧縮比クリーンディーゼルと同水準の燃費を実現している<ref>[http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/264450/073100004/ マツダとは違う道行くトヨタのディーゼル]</ref>。
 
1960年代の業界再編期以降はグループ内各社との共同開発も多く、小型車用エンジンの新規設計や一部の小型車の企画はダイハツ工業の、トラック開発は日野自動車の参画を得ている。採算の取りづらいスポーツカーに関しても、[[トヨタ・URエンジン|2UR-GSE]]などのエンジンはヤマハ発動機、[[86]]/BRZはSUBARUなどグループ外企業との共同開発でコストを削減し、消費者のニーズに応えている。逆にハイブリッド技術を日産、マツダ、BMWなどに提供したり、燃料電池車の特許5,000点以上を無料で開放するなど、他社への技術供与も多く行っている。また[[ロータス・カーズ]]は、2006年以降の公道車モデルは全てトヨタエンジンを搭載している。