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== 概要 ==
[[ファイル:Lexus LS 400.jpg|thumb|right|250px|LS400(1989年)]]
[[1980年代]]までの[[アメリカ合衆国]]では、[[リンカーン (自動車)|リンカーン]]([[フォード・モーター|フォード]])や[[キャデラック]]([[ゼネラルモーターズ|GM]])に代表される重厚で威厳を持つデザインの[[高級車]]こそが、[[アメリカンドリーム]]を勝ち得た「成功者のシンボル」であり、[[日本車]]が普及した当時も高級車の市場は2大ブランドや類似したデザインの国産[[アメリカ]]が中心であった。しかしそうした威圧的なデザインの伝統的な車種を好まない富裕層が一定数存在すること、将来顧客の候補となる若年層にとっては「古臭い」と見えていることを、トヨタ自動車は[[マーケティングリサーチ|市場調査]]で把握していた。
 
そこでトヨタは、伝統や威厳を前提とした旧来の高級車のあり方を否定し、機能性や高品質によるプレミアムを模索した。すなわち、[[メルセデス・ベンツ]]や[[BMW]]などの[[西ドイツ]](現[[ドイツ]])製高級車に匹敵する品質や安全性と、[[日本車]]ならではの信頼性や経済性とを両立させ、なおかつリーズナブルな価格設定、そして充実したアフターフォローを構築しようとした。