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== ファウスト伝説におけるメフィストフェレス ==
{{see also|ヨハン・ファウスト}}
大元のドイツの民衆本によると、[[錬金術師]]であり[[降霊術|降霊術師]]でもあった[[ヨハン・ファウスト|ゲオルク・ファウスト]]が、己の魂と引き換えにメフォストフィレス(原文ママ){{sic}}を召喚し、自己の尽きせぬ欲望を満たそうとしたとされる(それについては1587年に出版された『実伝ヨーハン・ファウスト博士』、通称「ファウスト本」に詳しい)。このファウスト伝説が広く知られると、格好の創作対象となり、多くのファウスト伝説及びメフィストフェレスが描かれた。比較的早い時期では劇作家のクリストファー・マーロウが1593年に『[[フォースタス博士]]』を書いている。19世紀に書かれた[[ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ|ゲーテ]]の『ファウスト』は、彼の代表作としても知られる。
 
ファウスト伝説のメフィストフィレスは、この世におけるファウストの望みを叶える代わりに、その魂をもらう(死後は自分の支配下に置く)ことをファウストと取り交わす。メフィストフィレスは契約に忠実な様子を見せる一方で、巧みな弁舌でファウストを操作しようとする。その結末は作品によってかわり、メフィストフィレスの目的が達成される場合もあれば、ファウストの魂を手に入れられないこともある。また悪魔としての設定も、作品によって異なる。マーロウの『フォースタス博士』に登場するメフィストフェレスは、ルシファーに仕える悪魔で、彼と共に神に反逆したことになっている。ゲーテの『ファウスト』に登場するメフィストフェレスは誘惑の悪魔とされ、神との賭けでファウストの魂を悪徳へ導こうとする。