「韓系諸語」の版間の差分

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m 日本語族→日琉語族
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|region=[[朝鮮半島]]
|familycolor=unclassified
|family=[[未分類言語|未分類]]([[シナ語派]]または[[日語族]]?)
|child1=[[馬韓]]語(→韓系[[百済語]])
|child2=[[辰韓]]語
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[[伽耶|伽耶諸国]]は三韓の部族によって設立され、韓系百済語(古百済語)と[[伽耶語]]が関連しているかもしれない。
 
==日語族の成り立ち==
[[フィンランド]]の、[[ユハ・ヤンフネン]]は、先[[日本祖語]](Pre-Proto Japanese)が[[シナ語派]]と同様の[[言語類型論|類型論]]的特徴(単[[音節]]の[[声調言語]])を持っており、[[山東半島]]近くの沿岸にいた[[東夷]]の一種の言語であったが、朝鮮半島に進入して、そこで[[高句麗語]]のような言語と接触して[[アルタイ諸語|アルタイ語]]的な類型論的特徴を獲得した後、九州から日本に入ったという仮説を提出している<ref>{{cite book|和書|author=ユハ・ヤンフネン|year=2003|chapter=A Framework for the Study of Japanese Language Origins|title=日本語系統論の現在|location=京都|publisher=国際日本文化センター|pages=477-490|chapterurl=http://publications.nichibun.ac.jp/region/d/NSH/series/niso/2003-12-26-1/s001/s025/pdf/article.pdf|format=pdf}}</ref>。[[シナ語派|シナ語系]]言語(韓系諸語)を基層に[[扶余語族|扶余系]][[高句麗語]]が混合して[[日語族]]が形成されたという説である。
 
[[金芳漢]]、[[アレキサンダー・ボビン|ボビン]]、[[マーシャル・アンガー|アンガー]]などの研究者は、[[地名研究]]によって抽出された日本語に類似する単語が朝鮮半島中部に特に多いことを指摘し、これらの地名が高句麗語を反映したものではなく、朝鮮半島中部および南部における先高句麗の集団を反映したものであるとの仮説を唱えた。朝鮮半島南部の[[新羅]]の歴史的故地に日本語に類似する地名が多く見られることについて<ref>Blažek 2006, p. 6.</ref>、研究者たちは[[日本語]]系の言語が朝鮮半島、恐らくは、その内の[[伽耶]]において話され、[[新羅語]]はその[[基層言語]]である、との理論を提案した。アンガーは、[[弥生人]]の祖先は朝鮮半島中部ないしは南部から日本列島へ移住したのではないかと考えている。扶余、高句麗の歴史的故地である朝鮮半島北部および満州南西部においては、日本語に起源を持つ痕跡は見つかっていない。一方で、[[朝鮮語]]系の地名は、満州から朝鮮半島南部までの[[三国時代_(朝鮮半島)|朝鮮三国]]全域に広がっている。こちらは、新羅語を基層にした韓系諸語が、高句麗語を上層言語として混合し、日語族が形成されたという仮説である。
 
朝鮮半島に分布を広げた言語は新羅語、韓系諸語、高句麗語の順であり、新羅語と高句麗語は[[アルタイ諸語|アルタイ系]]、韓系諸語は[[シナ語派|シナ系]]であり、新羅語が[[朝鮮語族]]となり、韓系諸語と[[高句麗語]]が混合して[[日語族]]になったする仮説がある。
 
現在の所、日本語の起源については、いくつかの説が出ているが決定的な物はない。