「玉音放送」の版間の差分

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そもそも、日本国民の平穏無事を確保し、すべての国々の繁栄の喜びを分かち合うことは、歴代[[天皇]]が大切にしてきた教えであり、私が常々心中強く抱き続けているものである。<br>
さきにアメリカ・イギリスの2国に宣戦したのも、まさに日本の自立と[[東アジア]]諸国の安定とを心から願ってのことであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとより私の本意ではない。<br>
しかしながら、交戦状態もすでに4年を経過し、[[日本軍|我が陸海将兵]]の勇敢な戦い、我が全官僚たちの懸命な働き、我が1億国民の身を捧げての尽力も、それぞれ最善を尽くしてくれたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転せず、世界の情勢もまた我が国に有利とは言えない。<br>
それどころか、[[日本への原子爆弾投下|敵国は新たに残虐な爆弾(原子爆弾)を使い]]、むやみに罪のない人々を殺傷し、その悲惨な被害が及ぶ範囲はまったく計り知れないまでに至っている。<br>
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あなた方国民は、これら私の意をよく理解して行動してほしい。
 
御名御璽
天皇陛下の署名と天皇の印
 
昭和二十年八月十四日
 
内閣総理大臣鈴木貫太郎
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