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ランバート・シムネル
ランバート・シムネルは[[1477年]]頃に生まれた。両親の職業については、パン屋・商人・オルガン職人と資料によって諸説ある。10歳ぐらいの時に、オックスフォードで教育を受けた[[ロジャー・サイモン]]（資料によっては「ロジャー」が「リチャード」に、「サイモン」が「シモンズ」になる事もある）という司祭がシムネルの礼儀作法の家庭教師となった。シムネルは美少年の評判が高かったと言われる。そしてこの時既に、サイモンは将来「キングメーカー」となる野望を抱いていたと言われる。
当時は[[テューダー朝]]初期で王権の定まっていない時期であったため、故[[ヨーク朝]]の遺児を担ぎ出せば、王位の獲得も可能であると考えたサイモンは、まずシムネルを[[リチャード・オブ・シュルーズベリー (ヨーク公)|ヨーク公リチャード]]（[[エドワード4世 (イングランド王)|エドワード4世]]の息子で[[エドワード5世 (イングランド王)|エドワード5世]]の弟）として公表する事を考えた。だが、[[ロンドン塔]]に収監されている[[エドワード・プランタジネット (ウォリック伯)|ウォリック伯エドワード]]が獄死したといううわさを聞いて、気が変わった。
なにしろ当時15才になっていたヨーク公に成りすますよりは、当時12才のウォリック伯の方が年回り的にも近いし、何と言ってもウォリック伯には[[クラレンス公ジョージ]]の息子として[[リチャード3世 (イングランド王)|リチャード3世]]から与えられた本物の「王位継承権」がある。サイモンはシムネルを「ウォリック伯エドワード」にする事にした。
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