「クラリネット協奏曲 (モーツァルト)」の版間の差分

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== 独奏楽器 ==
シュタードラーが用いていた楽器は通常のA管クラリネットではなく、さらに4つの低音(Es、D、Des、C)を追加してバセットホルンと同じ音域を実現した"Bass-klarinet"、今日では[[バセットクラリネット]]と呼ばれている楽器であった。この楽器は、楽器製造者で演奏家でもあったテオドール・ロッツに依頼して作らせたものである。そのため、一部の低音部で現在の楽器では演奏できない箇所がある。
 
現行の楽譜は[[1801年]]に[[ブライトコプフ・ウント・ヘルテル]]により出版された際、通常のA管クラリネットで演奏できるよう何者かによって編曲されたものである<ref>出版譜について触れた当時の譜例付きの書評が[[1967年]]に発見されている</ref>。実際、現行版では主に低音域から高音域に駆け上る部分で、低音が出せるバセット・クラリネットでなければ音楽的に不自然なフレーズが出てくる。現在では当時の編曲譜などを元に数種類の復元版が作成されている。さらに、[[1991年]]に復元されたシュタードラーのバセットクラリネットを演奏に用いる試みもある。