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Tosonna (会話 | 投稿記録)
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特殊病床は公衆衛生上「隔離法」をとる有効性が確かであるという前提のもと、患者の発生を把握し、隔離に強制力を整えることができれば一定の効果をあげることができる<ref name="riron241">{{Cite book |和書 |author=猪飼周平 |year=2010 |title=病院の世紀の理論 |page=241 |publisher=有斐閣 }}</ref>。隔離法は感染症の機序や治療法が明らかでない時代には最も効果的な方法とされていた<ref name="riron242" />。一方で特殊病床には社会的目的や手段が変化することで盛衰を生じるという特徴があり、抗生剤などの医療技術の進歩により隔離法をとる必要がなくなれば、人権保障の観点からも特殊病床での対応から一般病床での対応に組み込まれるようになるため特殊病床数は減少する<ref name="riron241">{{Cite book |和書 |author=猪飼周平 |year=2010 |title=病院の世紀の理論 |page=241 |publisher=有斐閣 }}</ref>。
 
== 日本各国の法制度 ==
=== 感染症病床日本 ===
==== 感染症病床 ====
日本では古くから感染症の流行はあったが、1874年に制定された医制でも医務取締や戸長への届出義務などがあるだけで公衆衛生政策は明確ではなかった<ref name="riron242">{{Cite book |和書 |author=猪飼周平 |year=2010 |title=病院の世紀の理論 |page=242 |publisher=有斐閣 }}</ref>。しかし、1870年代にコレラが大流行したため明治政府は急性伝染病対策に乗り出した<ref name="riron242" />。
 
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1999年、[[感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律]]により伝染病院は廃止され、かつての伝染病床は感染症指定医療機関の隔離病棟の感染病病床が担うことになった。
 
==== 精神病床 ====
[[精神科]]における隔離は、治療上、静穏な環境で安静を保つ必要がある場合、自殺のおそれがある場合、他人に危害を加えるおそれがある場合、感染症の場合などに行われる。
 
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なお、隔離室は、[[保護室]]と俗称されることがある。
 
=== 米国 ===
感染症対応の個人の隔離を含む公衆衛生対策は、一次的には自治体及び州政府が決定権をもつ<ref>{{Cite web |url= https://hosei.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=14474&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1 |author=平川 幸子|title=<研究ノート>日本と米国の公衆衛生緊急事態対応の比較分析|publisher=法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会 |accessdate=2021-03-02}}</ref>。
 
== 自宅隔離(自己隔離) ==