「1993年Jリーグ開幕節」の版間の差分

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試合の勝敗とは別に、ピッチに立った選手達は、超満員になった観衆の前で試合が行えた事に感激していた。特にJSL時代の観客の少なさやプロ化への困難を知るベテラン選手はその思いが強く、水沼を始め<ref>スポーツ法政・OBインタビューより [http://blog.nikkansports.com/user/hosei/h-ob_0204.html]。</ref>、この試合の印象について語る者は多い。水沼は2013年に行われたこの試合の再放送で解説する際にも、「試合前のアップ(練習)の際にメインスタンドの下からセレモニーの様子をチラッと見て涙をこらえるのに大変だったし、選手入場の際に顔を合わせたヴェルディの選手は何人かが泣いていた」と語った。
 
前述のとおり、この試合はNHK総合で全国中継され(放送時間は19:27-21:30)、世帯平均視聴率は32.4%を記録。日本リーグ時代に「視力検査」と揶揄された視聴率からは隔世の感があり、Jリーグ(日本国内のサッカーリーグ)のメディアバリュー向上を象徴するものとなった<ref>{{Cite web|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/kawabatayasuo/20200515-00178531/|title=Jリーグが誕生した――1993年5月15日|website=[[Yahoo!ニュース]] 個人|author=[[川端康生]] |date=2020-05-15|accessdate=2021-03-04}}</ref>。
 
その晩のテレビ各局は、一般ニュース、及びスポーツニュースでどこもJリーグ開幕戦を大きく取り上げた。特に30秒で終わるよう、さらにテレビ局が加工して放送しやすいよう文面を工夫した川淵の開幕宣言が多く流されたのは、従来の[[プロ野球]]や[[大相撲]]とは単なる種目の違いにとどまらない、新しい形のプロスポーツが誕生した事を全国の視聴者に伝えようとするJリーグ側の思惑通りだった。テレビ局でもJリーグ開幕に合わせた報道体制を準備し、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]では試合開催日の21時54分から6分間の枠でその日のJリーグの試合結果を伝える速報番組<ref group="注">これは同年4月から毎週土曜に始まっていた。ただし、日曜日である同年5月16日には放送されなかった。</ref>、[[TBSテレビ|TBS]]系列ではJリーグクラブがある地域の放送局をネットして毎週土曜の24時45分(翌日の毎週日曜0時45分)から30分間の「速報!Jリーグ」の放送を開始した<ref group="注">解説は[[週刊サッカーマガジン|サッカーマガジン]]編集長の千野圭一、司会はTBSアナウンサーの[[松下賢次]]。この番組が同年10月開始の「[[スーパーサッカー (TBSのサッカー番組)|スーパーサッカー]]」の原点となった</ref>。テレビ朝日の「[[ニュースステーション]]」では、自らの放送日とJリーグ開幕日(第2節)が初めて重複した5月19日から「Jリーグ全試合完全詳報」を開始した<ref group="注">サッカー担当のキャスターとして俳優の[[川平慈英]]が出演。</ref>。