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== ロシアの文学と芸術における第9等の階級 ==
第9等の階級は「彼は名誉評議員であり、彼女は将軍の娘です」という言葉で始まる[[アレクサンドル・ダルゴムイシスキー]]のオペラとワインバーグ、ピョートル・イサエビッチの詩に対する知名度の高さから一般的に知られています。<blockquote>
: 彼は名誉評議員でした、
: 彼女は将軍の娘です。
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: そしてワインの霧の中に彼女がいた
: 彼の前には将軍の娘がいます。
</blockquote>ロシア文学における貴族ではない身分の低い第9等の階級の代表的な登場人物は「[[外套 (小説)|外套]]」の主人公アカーキイ・アカーキエウィッチ、「[[狂人日記 (ゴーゴリの小説)|狂人日記]]」の主人公ポプリシチン、ゴーゴリの「結婚」のアキンフ・ステパノヴィッチ・パンテレエフ、「[[貧しき人びと]]」のマカール・ジェーヴシキン、[[フョードル・ドストエフスキー|ドストエフスキー]]の「[[分身 (ドストエフスキーの小説)|分身]]」のヤコフ、[[罪と罰]]の引退した名誉評議員など沢山います
 
[[ボリス・アクーニン]]の小説トルコのギャンビットに登場する人物はキャリアの通過点にすぎませんない
 
[[アレクサンドル・ゲルツェン]]は21歳の時に大学で博士の学位を授与されて公務員になり、大学卒業の資格が彼に最初から第9等の階級を与えられた。彼の自伝的小説「過去と思想」では、引退した役人である「半盲の老人」がこれを知ってどれほど衝撃を受けたかを説明している。老人にしてみれば第14等から初めて何十年も務めてやっとたどり着いた第9等に大卒で入ってきた20代前半の若者が最初から手に入れたからである。
 
[[カラマーゾフの兄弟]]の中でもフョードル・パーヴロウィチ・カラマーゾフについて言及されている。