「八ツ橋」の版間の差分

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西尾為治をルーツとする業者は他に、西尾松太郎の次男・西尾為忠が構えた「八ッ橋西尾為忠商店」、三男・西村源太郎が構えた「本家八ッ橋」が存在している<ref name="toyokeizai" />。このうち少なくとも本家八ッ橋は本家西尾八ッ橋と同じ創業地・創業年を掲げているが、本家西尾八ッ橋は「為治の祖先」としている[[1689年]](元禄2年)の創業者については「西村彦左衛門」の名前を挙げている<ref name="toyokeizai" />。なお、「西村」姓は西尾松太郎の旧姓である<ref name="toyokeizai" />。
 
このように西尾為治をルーツに持つ聖護院八ツ橋総本店などは、八ツ橋の起源として「1689年(元禄2年)に聖護院の森の黒谷([[金戒光明寺]])[[参道]]の[[茶店]]にて供された」と公表して宣伝に用いるケースも存在する<ref name="Yahoo" />。しかし起源については前述のように不明な点が多く、1.の説を支持する業者のうち聖護院以外の5社で構成する'''京銘菓八ツ橋工業協同組合'''は聖護院八ツ橋総本店に対して「その時代に八ツ橋が存在したという文献はなく、根拠もなしに聖護院が創作したように誤解を与える表現」だとして是正を求め、[[2017年]](平成29年)5月に民事調停を申し立てた<ref name="Yahoo" /><ref name="toyokeizai" />。聖護院側は「法で定められた民事調停の対象ではない」と主張し、調停は不成立に終わった<ref name="Yahoo" /><ref name="toyokeizai" />。[[2018年]](平成30年)6月には井筒八ッ橋本舗が単独で、聖護院八ツ橋総本店に記載差し止め等を求めて[[京都地方裁判所]]に提訴<ref name="toyokeizai" /><ref>{{cite news |newspaper=京都新聞 |url=https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/273072 |title=井筒八ッ橋の請求棄却 聖護院八ッ橋を訴えた訴訟で |date=2020-06-10 |accessdate=2020-06-11}}</ref>。京都地裁は[[2020年]](令和2年)6月10日に「表示は創業年と解釈されると推測される」「全てが誤りという確証はない」として井筒側の請求を棄却<ref>{{cite web |url=https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4000782.html |title=京都・老舗「八ッ橋」店 裁判、原告敗訴「創業年に誤認ない」 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200611043142/https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4000782.html |archivedate=2020-06-11 |publisher=[[TBS NEWS (ニュースサイト)|TBS NEWS]] |date=2020-06-10 |accessdate=2020-10-22}}</ref><ref>{{cite web |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2020061000942&g=soc |title=「八ツ橋」表示めぐり「井筒」敗訴 「1689年創業」不当と損賠請求―京都地裁  |publisher=[[時事ドットコム]] |date=2020-06-10 |accessdate=2020-10-22}}</ref>、判決を不服とした井筒側は6月23日に[[大阪高等裁判所]]に控訴した<ref>{{cite news |url=https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/288735 |title=聖護院を訴えた「八ッ橋」創業年訴訟、請求棄却の井筒が控訴  |newspaper=[[京都新聞]] |date=2020-06-23 |accessdate=2020-10-22}}</ref>したが、2021年3月11日に2審も井筒側が敗訴した
 
== 主な製造業者 ==