「ニコラス・ベーコン」の版間の差分

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修道院解散後、[[ヘンリー8世 (イングランド王)|ヘンリー8世]]から[[サフォーク]]の{{仮リンク|レッドグレイヴ (サフォーク)|en|Redgrave, Suffolk|label=レッドグレイヴ}}、{{仮リンク|ボーテスゲイル|en|Botesdale}}、{{仮リンク|ギスリンガム|en|Gislingham}}、[[ハートフォードシャー]]のゴランベリーに領地を与えられた<ref>[http://myweb.tiscali.co.uk/redgravehistory/bacon/baconpark.htm redgravehistory]</ref>。ゴランベリーはハートフォードシャー南部の[[セント・オールバンズ]]にある場所で、{{仮リンク|セント・オールバンズ大聖堂|en|St Albans Cathedral}}に属しており、{{仮リンク|ヴェルーラミウム|en|Verulamium}}と呼ばれる[[ローマ]]の消滅した都市の近くにあった。[[1563年]]から[[1568年]]にかけてここに{{仮リンク|オールド・ゴランベリー・ハウス|en|Old Gorhambury House}}(現在は史跡)と呼ばれる新しい家を建て、これは後に息子のフランシス・ベーコンの家となった<ref>塚田、P15 - P17、石井(2016)、P31。</ref>。
 
[[1545年]]に{{仮リンク|ダートマス選挙区|en|Dartmouth (UK Parliament constituency)}}から選出、[[1547年]]には{{仮リンク|後見裁判所|en|Court of Wards and Liveries}}の検事となり<ref name="塚田10"></ref>、[[1552年]]にはグレイ法曹院の出納官にまで昇格した。ベーコンは[[プロテスタント]]であったので、[[カトリック教会|カトリック]]であった[[メアリー1世 (イングランド女王)|メアリー1世]]の戴冠によってこれらの昇進を失ったが、メアリー1世からは地位保全を黙認された。この時期に信仰を内面にとどめ、外面的に信仰の異なる主君に服従した経験はベーコンの性格に影響を与えたといわれる。[[1558年]]にメアリー1世が死去、異母妹エリザベス1世が即位したことで、ベーコンにとっては義兄(後妻の姉{{仮リンク|ミレッド・クック|en|Mildred Cooke}}の夫)である[[ウィリアム・セシル (初代バーリー男爵)|ウィリアム・セシル]]の大きな影響で、国璽尚書と枢密顧問官に任命された。大法官{{仮リンク|ニコラス・ヒース|en|Nicholas Heath}}がエリザベス1世と対立して蟄居させられていたため大法官代理も務めることになり、雄弁さを買われ庶民院議長も兼任、議会運営に力を振るうことになった<ref>塚田、P11、石井(2009)、P230、P245。</ref>。その少し後、ベーコンは騎士([[:en:Knight Bachelor|Knight Bachelor]])となった。
 
財政知識を活かして財政・社会問題に取り組み、[[1561年]]10月にヘンリー8世の時代から続いていた[[貨幣改鋳]]を終わらせ、1563年に{{仮リンク|職人法|en|Statute of Artificers 1563}}(職人規制法、徒弟法とも)の立案・執行に尽力した。また議会では女王と打ち合わせて彼女の意向を議会に伝える役割を果たし、[[1559年]]の議会の開会式の演説で国教をカトリックからプロテスタント([[イングランド国教会]])へ戻すこと、[[フランス王国|フランス]]・[[スコットランド王国|スコットランド]]との戦争費用調達の審議を訴え、合わせて宗教的熱狂を避けて穏健・中庸な宗教を望み、表向きは服従すれば内心信仰が異なる場合は構わないとする女王の意向に沿って、{{仮リンク|1558年国王至上法|label=国王至上法|en|Act of Supremacy 1558}}と{{仮リンク|1558年礼拝統一法|label=礼拝統一法|en|Act of Uniformity 1558}}の制定で成立した中庸体制をセシルらと共に維持する役割も負った。[[1570年]]でも[[星室庁]]でその旨を繰り返し述べた触れを出したり、[[1572年]]にスコットランド女王[[メアリー (スコットランド女王)|メアリー]]の扱いで動揺する議会を女王の代わりに閉会を宣言、将来のイングランド王位継承も絡んだ複雑な問題を打ち切ったりしている<ref>塚田、P7 - P8、P34 - P35、石井(2009)、P245 - P246、P361、P372 - P373。</ref>。