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オークモントカントリークラブ (Oakmont Country Club) は米国東部ペンシルベニア州にあるカントリークラブで、その敷地の大部分はプラムの町に属するが、ごく一部がオークモントにかかっている。1903年に創立され、ゴルフコースは「全米トップランクのコースの中で最古」と言われる。1987年に国定歴史建造物に指定された。コース内をペンシルベニアターンパイクが横切るため2番から8番ホールが他ホールより分離されている。

オークモントカントリークラブ
オークモントカントリークラブ
2009年11月撮影
所在地 アメリカ合衆国
ペンシルベニア州プラム
概要
開業 1903年
運営 会員制
設計 ヘンリー・ファウンズ
コース

その他
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オークモントのコース

コースはヘンリー・ファウンズがその生涯で唯一設計したもので、1903年に開場した。リンクスコース建設に適していると考えられた古い農地を150人の作業員と20頭ほどのラバのチームが1年をかけて造成した。アレゲニー川沿いに立地したコースは、ウォーターハザードがなく、また2007年以降は樹木類もほとんどない。200ほどのバンカーがあり、USGA によるコースレートは77.5で、ゴルフ界では全米で最も難しいコースの一つとされている。巨大で起伏がきつく、極めつけに高速なグリーンを持つ。1940年代後半、ペンシルベニアターンパイク建設のために8番ホールを左に数ヤード動かした以外はすべて建設時のオリジナルのまま保たれている。もともとリンクススタイルのコースだったが1950年から1960年にかけて多数の木が植えられた。これらは1994年の全米オープン後に除去が始まり、2007年の改修時だけで5,000から7,000本が伐採された[1][2]。グリーンの植栽はポアアヌア(スズメノカタビラ)で[3]、メンバーがプレーする際のパーは71となっている。


コースはその傾斜でも有名で、特に1番、3番、10番、12番の各ホールは砲台型のグリーンを持つ[4]


オークモントの最も有名なハザードの1つは、3番ホールと4番ホールの間にある「チャーチピュー(教会の会衆席)」バンカーである。100 × 40ヤード(91 x 37 メートル)の大きさを持ち、その中に芝生の生えた直線状の尾根が12本並んでおり、教会の会衆席に似ていることからこの名称で呼ばれている[2][5]

長年にわたりオークモントのバンカーは通常よりも幅の広いレーキ(熊手)が使用され、これで砂を均すと深い溝が生じた。しかしこれが使用されたのは1962年の全米オープンが最後となり1964年にはクラブから姿を消した[6]

ランキング

ゴルフダイジェスト誌による「全米100の偉大なコース (Golf Digest 100 Greatest Golf Courses in America)」特集では毎回継続して5位以内にランクされている。2007年では5位だった[7]。毎年10位以内にランクされることは出版史上でも稀なコースの一つに数えられる。「50のタフなコース」のランキングでもオークモントは5位、Golflink.com では全体で3位にランクされる[8]Template:Golf18 Template:Green18

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著名なゴルファーによる評価

  • マイク・デービス(Mike Davis、 USGA 競技・ルール担当シニアダイレクター):全米オープンがオークモントに戻ってくるのには理由がある。ここは正真正銘のチャンピオンシップゴルフのスタンダードだからだ。オークモントに勝るコースはない[9]
  • リー・トレビノ (Lee Trevino):今すぐに全米オープンの会場に指定されて、それが実行できるコースは1箇所しかない。それがオークモントだ[10]
  • フィル・ミケルソン (Phil Mickelson):実にきちんとしていて、特別な場所[11]
  • ジョニー・ミラー (Johnny Miller):「多分世界で一番のコースだ。私がプレーした中で最も素晴らしいコースだ」


オークモントのグリーンに関して:

  • タイガー・ウッズ:全米オープンでプレーした中で最もタフなコースの一つ。特に乾燥したグリーンはどうにもならない[4]
  • アーノルド・パーマー:「オークモントの全米オープンでは 72回グリーン上でプレイできるが、プレイするたびに勝利からどんどん離れていく[11]。」
  • Rocco Mediateは、グリーンについて「ほとんど不可能」だと述べた。
  • サム・スニードはかつて、オークモントのグリーンのひとつでボールをマークしようとしたが、コインが滑り落ちて行ってしまったという。
  • リー・トレビノは、オークモントで 2 パットするたびに、リーダーボード上で順位が上がっていくことを知っていたと述べた。
  • ジョニーミラーは、オークモントはプレーヤーのパット能力をテストするための最高のグリーンセットであると語った。
  • USGAシニアディレクターのマイク・デイビス:「[オークモントのグリーンは]ゴルフで最も怖い」

スティンプメーター

グリーンの速さを計測する機器であるスティンプメーターは、マサチューセッツ出身の傑出したアマチュアであるエドワード・スティンプソン(1904年 – 1985年)が、1935年にオークモントで開催された全米オープンに出場した直後に考案した[12][13][14][15]

参照

  • ペンシルベニア州の国定歴史建造物のリスト
  • ペンシルベニア州アレゲニー郡の国家歴史登録財リスト

脚注

  1. ^ Pittsburgh Post-Gazette Oakmont clears trees to revive Scottish-links look for U.S. Open 2007-2-11. Retrieved 2010-7-8
  2. ^ a b “Oakmont going back to its roots”. Observer Reporter (Washington, Pennsylvania): p. C6. (2007年6月10日). https://news.google.com/newspapers?id=h0taAAAAIBAJ&sjid=JCgMAAAAIBAJ&pg=944%2C4127190 
  3. ^ Dvorchak, Robert (2007年6月13日). “Oakmont-inspired Stimpmeter allows USGA to accurately measure speed, consistency of putting surfaces”. Pittsburgh Post-Gazette. http://www.post-gazette.com/pg/07164/793591-382.stm 2008年11月7日閲覧。 
  4. ^ a b “Oakmont: Rock & roll (& roll & roll & roll) nightmare”. Pittsburgh Post-Gazette. (2007年6月10日). http://www.postgazette.com/pg/07161/792746-382.stm 2007年6月10日閲覧。 
  5. ^ Raby, John (1994年6月16日). “Church Pews still a menace”. Times Daily. Associated Press (Florence, Alabama): p. 1C. https://news.google.com/newspapers?id=cYQ0AAAAIBAJ&sjid=vccEAAAAIBAJ&pg=4704%2C2319959 
  6. ^ Dulac, Gerry (2007年6月15日). “U.S. Open Notebook: Oakmont eyes tougher bunkers in '07”. Pittsburgh Post-Gazette. http://www.post-gazette.com/pg/06166/698442-136.stm 2007年6月17日閲覧。 
  7. ^ America's 100 Greatest Courses”. Golf Digest (2007年5月). 2007年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月10日閲覧。
  8. ^ Top 100 United States Golf Courses”. Golf Link (2007年). 2007年6月10日閲覧。
  9. ^ Dvorchak, Robert (2007年6月10日). “U.S. Open: At Oakmont, golf is played the way it was meant to be”. Pittsburgh Post-Gazette. http://www.postgazette.com/pg/07161/792986-382.stm 2007年6月17日閲覧。 
  10. ^ Parascenzo, Marino (Summer 2007). “The Course Loved 'Round the World”. Pittsburgh Quarterly. http://www.pittsburghquarterly.com 2010年6月10日閲覧。 
  11. ^ a b Dulac, Gerry (2007年6月10日). “Oakmont Country Club: Awakening of The Beast”. Pittsburgh Post-Gazette. http://www.post-gazette.com/pg/07161/792747-382.stm 2007年6月17日閲覧。 
  12. ^ Dvorchak, Robert (2007年6月13日). “Reading the greens”. Pittsburgh Post-Gazette: p. E-6. https://news.google.com/newspapers?id=XbINAAAAIBAJ&sjid=GXIDAAAAIBAJ&pg=6316%2C551978 
  13. ^ Newport, John Paul (2013年1月25日). “Ta-Da! Stimpmeter makeover”. Wall Street Journal. https://www.wsj.com/articles/SB10001424127887324539304578263953206840258 2016年4月11日閲覧。 
  14. ^ Stimpmeter instruction booklet”. United States Golf Association. p. 1 (2012年). 2016年4月11日閲覧。
  15. ^ “Edward S. Stimpson”. New York Times. UPI. (1985年3月28日). https://www.nytimes.com/1985/03/28/sports/edward-s-stimpson.html 2016年4月11日閲覧。 

外部リンク