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死者の日(万霊節、11月2日)/祭服においては明るい金色(シャンパンゴールド)で代用される場合が多いが
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=== 主に用いられる色 ===
;赤
:[[殉教]]者の血と情熱の色、また[[聖霊]]の炎の色とされる。前者の意味合いとしては、[[エルサレム入城の日|枝の主日]]から始まり[[イエス・キリスト|主イエス]]の[[受難]]日([[聖金曜日]])を中心とする[[受難週]]/聖週間/聖週(但し[[聖木曜日]]は白を用いる)や、信仰ゆえに命を失った[[聖人]]([[殉教]]者)のための祝日に着用する。聖霊の色としては、聖霊降臨祭([[ペンテコステ]])、[[堅信|堅信式]]、[[叙階]]式([[聖職者按手|聖職按手式]])にも着用する。聖霊降臨祭(明るい赤)と聖週間(深紅)で色を区別する場合もある{{Sfn|八木谷|2012|p=-1}}。
;白
:「純潔」、「喜び」、「栄光」などを表す色。主イエスが降誕したとされる「降誕日」([[クリスマス]])に始まる降誕節と、主イエスが復活したとされる「[[復活祭]]」に始まる復活節の他、[[聖燭祭]]、[[主イエスの変容|主の変容日]]など主イエスに関する祝日や、殉教者ではない[[聖人]]の祝日などに着用する。また、[[葬儀]]に着用することも勧められる。祭服においては明るい金色(シャンパンゴールド)で代用される場合もあるが多いが、聖木曜日には金色を用いず、漂白していない白を用いることがある{{Sfn|八木谷|2012|p=-1}}。
;緑
:「希望」、「成長」、「生命」、「発展」などを表す色。教会暦の祝日ではない年間を通して、平常時の主日や週日に広く着用される。
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=== 稀に用いられる色 ===
;黒
:悲しみを表す色。葬儀に着用することができ、カトリック教会の現教会法では[[死者の日]](万霊節、[[11月2日]]にのみ使用されるが、白が代用される場合が多い。[[灰の水曜日]]、聖金曜日に用いる場合がある。聖公会においては用いられなくなった{{Sfn|竹内|2018|p=280-281}}。
;ばら色(ピンク)
:喜びを表す色。使用日の入祭唱冒頭句、ガウデーテ({{lang-la-short|Gaudete}}-喜べ):待降節第3主日([[ガウデテ・サンデイ|喜びの主日]])と、レターレ({{lang-la-short|Laetare}}-歓喜せよ):四旬節第4主日(バラの主日)に用いることができる<ref>「ローマ・ミサ典礼書の総則」第308項f</ref>。聖公会においては用いられない。