「人工地震」の版間の差分

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人工地震は、人工的な発破などにより発生する。一方、通常の地震動を発生させる[[地震]]のことを、'''自然地震'''と呼ぶことがある<ref>[http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/IFREE_center/data/seismicity_all.html 自然地震観測・地殻構造探査データベースサイト]</ref>。
 
土木工事などに使われる[[発破]]は、地震波を発生させるため、しばしば自然地震と誤認される。ただし地震波には、P波に比べてS波が小さい、表面波が卓越する、すべての観測点でP波初動が押し波となる、P波の波形が単純で立ち上がりが比較的鋭い、震源の深さがほぼ0であるなどの特徴があり、自然地震による地震動との判別は可能である。[[核爆発]]によるものも代表的な人工地震のひとつであり、大規模な地震動となった例もある(後述)。こちらも地震波に前述と同じ特徴があるため、識別及び感知が可能であり、地震計による[[核実験]]の監視に活用されている<ref>[http://www.jma-net.go.jp/matsushiro/publication/gijyutsu/gijyutsu24-koyama.html 松代地震観測所での地下核実験の観測能力について] 気象庁地震観測所技術報告 第9号 37~45頁 昭和63年3月</ref>。また、自然地震との判別が可能なことを利用して[[地殻]]や[[上部マントル]]の構造を研究する[[爆破地震学]](制御震源地震学)がある。人工地震による地殻構造の解析は震央・震源時が正確に分かり、地震が発生しない地域でも研究が可能という利点がある。一方で発生する地震波の振幅が小さいなどの欠点も存在する。
 
==人工震源==