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{{出典の明記|date=2010年10月}}
'''アングロ・サクソン人'''(アングロ・サクソンじん、Anglo-Saxons)は、[[5世紀]]頃、現在のドイツ北岸から[[グレートブリテン島]]南部に侵入してきた'''[[アングル人]]'''、'''[[ジュート人]]'''、'''[[サクソン人]]'''の[[ゲルマン人|ゲルマン]]系の3つの部族の総称である<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3-429150 コトバンク:アングロサクソンとは]</ref>。この中でアングル人が、[[イングランド人]]として[[イングランド]]の基礎を築いたため、現在も英米などの[[英語]]圏[[白人]]をアングロ・サクソン人と呼ぶこともある。このようにドイツ起源の民族であるが、現在のドイツ圏の国民をアングロ・サクソン人と呼ぶことは原則ない。ただし、ザクセン王国は20世紀初頭までドイツ帝国内に存続しており、現在も州名などに残っているため、ドイツの地域住民としてのザクセン人(サクソン人)という名称は今も用いられる。
 
== 歴史 ==
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== アングロ・サクソン諸国 ==
[[File:Britain.Anglo.Saxon.homelands.settlements.400.500.jpg|thumb|西暦400年代の[[ユトランド半島]]から[[ブリテン諸島]]への移住。<br>{{font color||LightSkyBlue|Jutes}}: [[ジュート人]]<br>{{font color||salmon|Angles}}:[[アングル人]]<br>{{font color||YellowGreen|Saxons}}: [[サクソン人]]]]
[[英語]]を[[国語]]・[[公用語]]とする[[白人]]主流派の[[先進国]]である[[イギリス]]、[[アメリカ]]、[[カナダ]]、[[オーストラリア]]、[[ニュージーランド]]などをアングロ・サクソン諸国と呼ぶ<ref>[https://genryu.org/tanaka/rohen/rohen492.pdf WASPとロータリー]</ref>。アングロ・サクソン人は現在のイギリス人の根幹をなす[[民族]]であり、肉体的特徴は長身で[[美白|肌が白く]][[碧眼|青い目]]と[[金髪]]を持っていることである<ref>[https://rekisiru.com/10762 アングロサクソン人とは?歴史・年表まとめ【特徴から名前の由来、文明、文化まで紹介】]</ref>。

しかし、[[言語]]がアングロ・サクソン人に由来しているだけで、[[歴史]]的なアングロ・サクソン人と[[現代]]のアングロ・サクソン諸国には[[血統]]的な関係が薄い([[フランク人]]と[[フランス人]]の違いと同じ)。アングロ・サクソン人の故地と見なされるイングランドでさえ、[[ユトランド半島]]や[[スカンディナビア半島]]などの[[バルト海]]沿岸地域にルーツを持つ[[デーン人]]や[[ノルマン人]]、[[グレートブリテン島]]の原住民である[[ブリトン人]]([[ケルト人]])などの多様な[[民族]]が入り混じって形成された国家である。当のアングロ・サクソン諸国では一般にあまり用いられておらず、自分たちがアングロ・サクソン人であるという意識も乏しい。なお、イングランドに先立つ故地であるドイツでは、アングル人という呼び方は現在殆ど行われておらず、サクソン人(ザクセン人)という呼び方は残っているものの、少なくともアングロ・サクソンと繋げて呼んだ場合、ドイツ人とは別個の集団と考えるのが通常であり、ほぼ語源発祥の地というにとどまる。
 
=== 用法 ===