「戦術曳航ソナー」の版間の差分

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== 来歴 ==
[[1950年代]]より戦力化された[[原子力潜水艦]]は、水上航走や[[シュノーケル (潜水艦)|シュノーケル]]航走が不要になったことで、レーダーやアクティブ・ソナーなどに探知される可能性は極めて低くなっていた。一方で、常に[[原子炉]]や[[蒸気タービン]]からノイズを発生するという弱点があり、パッシブ・ソナーにより遠距離からでも聴知しうると期待された。このことから[[冷戦]]初期の[[対潜戦]]では、[[アメリカ海軍]]は[[対潜戦#原潜の普及とパッシブ戦への移行 (1960〜1980年代)|パッシブ戦への移行]]によって[[ロシア海軍|ソ連海軍]]の強大な潜水艦戦力への対抗を図っており、[[SOSUS]]と攻撃型原子力潜水艦(SSN)、[[対潜哨戒機]]によるパッシブ対潜戦システムを構築し、成功を収めた{{Sfn|山崎|2016}}{{要ページ番号|date=2021年4月}}。
 
しかし[[ソビエト連邦]]は[[諜報活動]]などによってこのパッシブ対潜戦システムの重要性に気づき、1970年代中期より、[[ヴィクター型原子力潜水艦#ヴィクター3型(671RTM型)|ヴィクターIII型SSN(671RTM型)]]や[[チャーリー2型原子力潜水艦|チャーリーII型SSGN(670M型)]]、[[デルタ型原子力潜水艦|デルタ型SSBN(667B型)]]など、対抗策を講じて静粛性を格段に向上させた潜水艦の艦隊配備を開始した。これにより、[[アメリカ軍]]のパッシブ対潜戦システムの効果は減殺されはじめていた{{Sfn|山崎|2016}}。もともと、聴音能力という点では、水上艦に対して潜水艦が圧倒的に優位に立っており、その弱点をカバーするためにもパッシブ・センサーの整備が必要とされていた{{Sfn|香田|2015|pp=170-179}}。