「バレーコード」の版間の差分

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バレーでコードを弾くことは(高音寄りのフレットでコードを弾くことなので)「ハイコード」と言う。
 
バレーコードでは、指一本で複数の弦を押さえるが、高音側のフレットであれば高音側であるほど、弦の真ん中あたりを押さえることになり、とても軽い力で押さえることができる。おまけに、バレーコードは同じフォームですべてのフレット位置に展開することができ、フォームを記憶する量を節約できる。曲の[[転調]]なども、自由自在に行えるようになる。[[カポ]]も一切使わずに、自在に転調できるようになる。また、バレーした指の力を緩めることで音を短く止めることができるので、リズム感に溢れた多彩な[[リフ]]の演奏も可能になり、ギター演奏を楽しいものにする。
 
ところが、ほとんどのギター入門書では、とても安直な考えで、2~3本の指で押さえるコードから教えようなどと判断して、(バレーコードではないコードから)教え始め、その流れのなかでご都合主義的に突然「Fのコード」として教えるので、初心者が初めてバレーコードに遭遇するのは、不幸なことに、よりによってバレーコードの中で一番弾きづらい位置、よりによって一番端のFコードになってしまい、弦の一番端、ナットのすぐ脇の位置、指に弦が食い込むほどに力を込めないと押さえられない位置なので、あまりの指の痛さに、当たり前と言えば当たり前であるが、バレーコードを嫌ってしまう人が続出する(それどころか、ギター演奏全体を嫌ってしまい、それ以上練習することを放り出す人も続出する。<ref>つまり、(教える側からすれば、一種の「親切心」のつもりかも知れないが)安直な考えで、指2~3本だけで始めさせようとするから、かえってギター嫌いを増やす結果になっている。「親切のつもり」が、逆に一種の障壁・障害づくりになっている。おまけにローコードは何十種類もフォームを憶えなければならなくなるので、その数でも、初心者たちは圧倒される。おまけにローコードから教えるから、音を短く切りづらく、ダラーと「間のび」してしまったコードばかりになり、弾けたとしてもいつまでも素人っぽくてリズム感がない演奏になり、楽しくならなくて、(初心者はどうしてリズム感が出ないのか理解できないから)結局しばらくするうちに自分はヘタなのかと感じて練習を止めてしまう。実は指2~3本だけで弾けるローコードから教えることは、長い目で見れば、弊害だらけである。</ref>)。Fコードを覚える事はギター初心者にとって最初の難関とも言われる。それはあくまでFコード限定の話であり、そこから2~3ほど高い位置のフレットではバレーコードはすでにとても弾きやすい。