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「人間は生物学的、遺伝子的に細かく見ていけば差異はあり、また個人の特徴は多様である、しかし、人の生物学的差異、遺伝子の差異は人種として人を分けるほどの大きなものではなく、現代人は単一の種である。人に科学的な差異があったとしても、人種の概念は歴史が作り出したものであり、生物学的、遺伝子的な小さな差異をもって人種として分ける行為は人種差別的な行為でもある<ref name="aapa2019">{{Cite web|url=https://physanth.org/about/position-statements/aapa-statement-race-and-racism-2019/|title=AAPA Statement on Race & Racism|publisher=AAPA(American Association of Physical Anthropologists)|accessdate=2021-03-19}}</ref><ref name="unesco2001" />」というのが現在の潮流である。
 
また人種概念が社会構築物であるという見解に懐疑的な意見もあり<ref>{{Cite web | url = http://ujsnh.org/activity/essay/race.html | title = 「人種」は虚構か | publisher = 山口 敏 (国立科学博物館名誉研究員、日本人類学会) | accessdate = 2021-03-20 }}</ref>、事実に対する言明は社会運動(たとえ差別追放など動機は妥当だとしても)に基づいてはならないという批判がある<ref>{{Cite |和書 | author = スティーブン・ピンカー | authorlink = スティーブン・ピンカー | translator = 山下/篤子 | title = 人間の本性を考える 下 第8章 「もし生まれついての差異があるのならば……」 | date = 2004/09/30 | publisher = NHK出版 | isbn = 978-4140910122 | ref = harv }}</ref>。「遺伝学志向の強い一部の人類学者は人種という概念を認めようとしないが、現に身体上の類似性を持つ人類集団が地域的に分布する現状を無視することはできない」<ref name="kahara">香原志勢「[https://kotobank.jp/word/%E4%BA%BA%E7%A8%AE-81888 人種]」日本大百科全書(ニッポニカ)</ref>との見解もある。むしろ、近年の[[分子人類学]]が示す[[ミトコンドリアDNAハプログループ]]、[[Y染色体ハプログループ]]といった遺伝子指標の拡散経路は、従来の形質人類学が示した人種区分と概ね一致している<ref>崎谷満(2009)『新日本人の起源:神話からDNA科学へ』勉誠出版</ref><ref>崎谷満(2009)『DNA・考古・言語の学際研究が示す新日本列島史:日本人集団・日本語の成立史』勉誠出版, 2009(単著)</ref>が、最近の人類学者は、政治的な曲解を恐れて、人種そのものに触れることを避ける傾向がある<ref name="kahara" />。医学においては人種として分類しないことが、逆にマイノリティの抹殺や無視につながるとする意見もある<ref>佐藤桃子ほか(2014)「人種を再定位する」『化学史研究』第42巻 第3号</ref>。
 
'''人種の概念に対する声明など'''<br>