「ヴァッカーナーゲルの法則」の版間の差分

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では、人称代名詞「彼を」([[wikt:en:μιν|{{lang|grc|μιν}}]])は文末の「殺した」([[wikt:en:ἀποκτείνω|{{lang|grc|ἀπέκτεινον}}]])の目的語であるのに、「[[セリヌス|セリヌース]]人たち」({{lang|grc|οἱ Σελινούσιοι}})の定冠詞([[wikt:en:οἱ|{{lang|grc|οἱ}}]])の後ろに小辞「[[wikt:en:γάρ|{{lang|grc|γάρ}}]]」とともに置かれている<ref name="kozu"/>。
 
アクセントのない接語には、小辞・代名詞の接語形・[[動詞]]がある。[[節 (文法)|主節]]の動詞は[[ヴェーダ語]]ではアクセントを持っていない<ref>{{cite book|author=Winfred P. Lehmann|year=1974|chapter=Intonation Patterns of the Sentence|title=Proto-Indo-European Syntax|publisher=University of Texas Press|url=https://liberalarts.utexas.edu/lrc/resources/books/pies/2-simple-ss.php#p_50}} (Online edition)</ref>。ただし、どの語にアクセントがないかを知るのは難しい場合も多い<ref name="cambridge">{{cite book|author=Henry M. Woodard|author2=Roger D. Woodard|author3=James P. T. Clackson|chapter=Indo-European|title=The Cambridge Encyclopedia of the World's Ancient Languages|year=2004|publisher=Cambridge University Press|isbn=9780521562560|pages=547-548}}</ref>。
 
ヴァッカーナーゲル以後に[[ヒッタイト語]]などの[[アナトリア語派]]が発見されると、この語派にもはっきりと同じ現象が見られることが明らかになった。また[[線文字B]]で書かれた[[ミケーネ・ギリシャ語]]にも同様の特徴が見られた<ref name="cambridge"/>。とくにヒッタイト語は複数の接語がこの位置におかれることで有名で、通常は3語以下だが、5語並ぶことも珍しくない。