「呼吸困難」の版間の差分

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呼吸困難は数多くの疾患で起きる非[[特異度|特異的]]な症状である。原因となる疾患のうち、代表的なものは以下の通りである。痰づまりや気道内異物による'''機械的気道閉塞によるもの'''、副鼻腔炎、[[アレルギー性鼻炎]]など'''耳鼻科疾患'''、[[慢性閉塞性肺疾患]] (COPD)、[[肺癌]]などによる[[無気肺]]や[[癌性リンパ管症]]、[[肺炎]]、[[上気道炎]]、[[気管支喘息]]、[[肺血栓塞栓症]]、[[気胸]]など'''肺疾患'''、[[心不全]]など'''心疾患'''、[[腎不全]]など'''腎疾患'''、'''胸水の貯留'''、[[貧血]]など'''血液疾患'''、敗血症にいたると呼吸器以外の感染症でも呼吸困難となるため呼吸器に限らない'''感染症'''、甲状腺中毒症や尿毒症など'''内分泌代謝疾患'''、ギランバレ症候群など'''神経疾患'''、花粉症など'''アレルギー性疾患'''、[[一酸化炭素中毒]]、[[シアン中毒]]など'''中毒'''、[[過換気症候群]]や[[パニック症候群]]など'''精神疾患'''、[[骨折]]など'''外傷'''があげられる。特に肺そのものの病変以外にも、周辺臓器、特に心臓の機能不全で呼吸困難が生じることがあることに注意が必要である。心不全や気管支喘息では[[起坐呼吸]]が生じることが有名である。また一酸化炭素中毒の場合はSpO2とSaO2の解離が認められるため注意が必要である。
 
これらの疾患を疑い、動脈血液による[[血液ガス分析]]、[[胸部X線撮影]]、[[心電図]]、採血(血算、生化学、凝固、トロポニンT、Dダイマーなど)を行い、全身状態の悪化に備え血管確保を行うのが通常である。著しい低酸素血症は[[アシドーシスとアルカローシス#呼吸性アシドーシス|代謝性アシドーシス]]をきたしやすいことも知られており、意識障害などで訴えがなくとも著しいアシドーシスを認めたら[[気管挿管]]を検討する。特に重要なことは、原因がはっきりしなくとも重症感が強ければ[[血液ガス分析]]を行うということである。明らかなアシドーシスが出現していれば緊急事態であり、たとえpHが正常であっても代償されている可能性があるため、重炭酸イオンやBEの確認を行い[[代謝性アシドーシス]]は見逃さないように心がける。血液ガスが少なくとも正常であれば、明らかな原因がなければ2時間以内に急変するという確率はかなり低くなる。
 
== 呼吸困難のマネジメント ==